最近急増中! 職場の人間関係・マウント問題~なぜ会社がイヤと感じるのか~

Q. 最近恋愛よりも仕事に関する相談を受けることが増えました。
職場の人間関係ってそんなに面倒なものなのですか?

恋愛と並び問題をかかえる人が多い「職場の悩み」

職場の人間関係がイヤになり、転職や独立を考える方が増えてきました。
1日の大半を費やす職場環境だからこそ、自分の業務に集中できる環境であればよいのですが、チームプレイとなるとそうもいきません。
話題の「ハラスメントの一環」としてもとらえられる、マウント問題もありますね。

業界でも仕事のお悩みとして持ち込まれる内容の半数以上が人間関係由来となってきています。
要するに自分のやりたいことが人間関係の悪化によって阻害されている、とも考えられます。
仕事をしに行っているのであって、おしゃべりしに行っているわけではありませんよね。
もちろんコミュニケーションは大切なのですが、本来の業務に支障が出るようでは困ってしまいます

業務をとるか。
人間関係をとるか。

この二択で立ち止まってしまう方が少なくありません。

会社はどうしても「チームプレイ」になりがち!

確かに一般的な会社員として勤めるのであれば、当然社内の人間とのやりとりは基本的には必要であり、それがあってはじめて成し遂げられるプロジェクトも存在します。
ひとつのグループやチームで案件を成功させる、あるいは役割分担をして展示会などを成功させる、といった、個人ではできないことも、人が集まればこそできることが広がるのです。

業務拡大のためには、こういったことも必須となり、そうなると自分の業務ばかりに目をやるわけにはいかなくなります。
会社に所属し、お給料をもらうことはなかなか大変なこと。
たとえ専門職の人であったとしても、外部の人とのやりとりが発生したりするので、なかなか個人プレーというわけにいきません。

しかし中には仕事は大好きなのに、会社に行くのがイヤという方がいます。
もっと言うと「○○さんに会いたくないから行きたくない」という例もあります。

会いたくない人には会わなくてすむようにはなったが…

昨今はコロナ問題があったこともあり、テレワークがすすんできていますので、会いたくなければ在宅勤務にして会わずにすむという選択肢もできてきました。
しかしそれでも週に何回かは行かなくてはならない、そしてその時に苦手なあの人も来る…ということで、電車の中で具合が悪くなってしまったり、最悪会社にはついたが頭痛がひどくなって業務ができなくなってしまったり、という事例も出ています。
しかしこのように心や体がイヤがっている、という現実に目をそむけるべきではありません。

「こんなことを考えてはいけない」
「○○さんに失礼だ」
「会社に迷惑をかけることになる」

などの気持ちで、本来の「イヤイヤ」にフタをしてしまい、必要以上にガマンしてしまうことで、もっと事態が悪化してしまう可能性があるのです。

「職場の悩み」その根っこはどこにある?

では仕事をしていて楽しいと思えるのかどうか。
楽しいと思っていたら、そもそも占いをしようなんて思わないでしょう。
ではその原因はどこにあるのでしょう?

仕事そのものなのか。
人なのか。
両方なのか。

人間関係が好転すれば仕事が楽しくなる、というのであれば、同業他社への転職も有効でしょう。
あるいは特に仕事にこだわりはないが、今の会社のコンセプトが好きだとか、上層部の考え方に共感するところがありこの会社にはいたい、という場合には配置転換や子会社出向などで解決する場合もあります

仕事内容がイヤ < 職場の人間関係がイヤ

一番問題なのは今の業務は好きだけれど、人間関係だけはどうにもガマンできない、というもの。
居心地の悪い職場では、能力を最大限に発揮できないというご意見もありました。
そしてまたかなり大多数の人が

「人間関係ごときで文句を言うべきではない」
「こんなこと言ったら笑われる」
「がんばって仕事をしていればいいんだ」

などと言って、ご自分のもやもや感を押し殺してしまうことが多い傾向があります。
日本人のまじめな部分が大きく作用しているのかもしれません。

次回は嫌がらせなどからどう乗り切っていけばよいか考えていきましょう。