お客さまの相談の「仕方」に注意してみよう~ポイントは言い回し~

うまくいかないお客さまが来た時は…

毎日いろいろな相談が占い師たちに持ち込まれます。
既存の悩みの続きであったりもするかもしれませんが、中には新しい展開を迎えたので報告がてら相談に来る方や、まったく新しい悩みをお持ちになる方もいらっしゃるでしょう。

時々「もうずいぶん長くお願いをして、神社にも行っているんだけどまったく叶う気配がない」などとため息をついているお客さまも。
そこで注目してほしいのが「お客さまの相談の仕方」です。
どういう相談の仕方をしているのかをしっかりおさえてください。

A. 私は今転職を考えておりまして、長年の夢であるエンジニアにどうしてもなりたいので、在籍しながら履歴書を出して就職活動しているところです。しかし面接まで行くもののなぜか落とされてしまうので、今の自分に何が足りないか知りたいです。

B. 私は今転職を考えておりますが、さしあたって何がしたいか、というわけではなく、今の職場がイヤなのでとにかく離れたいのです。私は転職できるでしょうか?

どんな違いがある?

まずはAとBの相談をよく見てみましょう。
Aの方は具体的な目標がしっかり設定されていて、それに対するアクションもされている中でつまづいているために、ヒントを求めているイメージですね。
つまり「転職する」「エンジニアになる」ことが前提になっていることがわかります。

一方Bの方は転職したいけれども、これがしたいから、ではなく今の職場がイヤだというだけ。
こういう場合はどちらかというと仕事の相談というより対人関係の問題である可能性があります
しかも「転職できるでしょうか」という質問の裏には「できないかも」が含まれていて、どちらかというとその「できないかも」の比率が大きい傾向が見てとれます。
自分が転職できると思うなら、さっさと転職のためのアクションを起こしているはずだからです。

後者の場合、今までもこういうケースがあったかどうかをきいてみてください。
仮にこれまでも似たようなことがあったお客さまであるならば、その問題の根っこに何があるのかを探っていく必要があります。

その問題に向き合う時がきているのに、それに気づかなかったり、見てみぬふりをしていると、だんだんその問題が大きな形、ハデな形で表面化してくるのだと業界の方は話してくださいます。
「根本治療」が必要な時だということなのですね。

どう対応すればいい?

さてこれまで鑑定してきたお客さまの相談はAとBどちらに近いでしょうか?
おそらく圧倒的にBタイプが多いのではないかと推測いたします。

では実際Bタイプの相談がきた時にどう対応するのがよいのでしょうか。
まずはお話をしっかりきいてあげましょう。
その上で相談者の価値観(こういうものはよい、こういうものは悪い、など)や、まわりの人たちとの関係(必要以上にまわりから干渉されたり振り回されていないかなど)を表面化させていきます。
その上で「なぜできないかも、と感じているのか」「本当にできないのか」「仮にこのまま進んでいくとどうなるのか」といった側面から占いを展開していくとよいかもしれませんね。

Aタイプの方の場合は、今の問題点を指摘することはもちろんですが、しっかり行動ができているわけですから「今後さらにこういうことをプラスアルファするとよい、とカードが言っています」というような、いわばおすすめポイントなどを添えてあげてはいかがでしょう

しかしながらBタイプの方にとっては、なるべく見ないようにしてきた「闇の部分」と向き合う必要が出てくるために、提示の仕方も考える必要が出てきます。

問題に向き合う時がきたことをしっかり伝えよう

誰しも考えたくないこと、知りたくないことなどがあります。
しかも次の段階に進んでいく、あるいは運勢的に切り替わる、そんな時期の時にはこういったネガティブなものを清算する必要があるのだといいます。

特に問題から逃げ続け、どんどん先延ばしにしてきた人からすると、叱られているように感じるかもしれません。
表現には十分注意するとともに、誰しもがこういった問題点を乗り越える必要があるのだ、ということをお話ししてあげてください。