お客さまの相談の「仕方」に注意してみよう~内容を意識する~

さて先日はお客さまの相談の仕方に注目してみようというお話をいたしました。

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しかしながら「もうずいぶん長くお願いをして、神社にも行っているんだけどまったく叶う気配がない」などとため息をついているお客さまがいまだたくさんいらっしゃるようです。
ではなぜ真剣に願いをかけているのに叶わないということが起こるのでしょうか。

一番の原因はこんなささいなことだった!

その一番の原因は「願いがあいまい」であることだと言われています。
ふだん何気なくこんなことを考えていないでしょうか。

恋人ほしいな…
出会いないかなあ…
はあ、幸せになりたい…

一見すると何が望みであるのか、表面化しているように見えなくもありません。
しかし実はこれでは「不十分」なのです。

幸せのカタチはひとりひとり違うもの。
家族とゆっくり過ごす「時間」が幸せと感じる方もいますし、使い切れないほどのお金をまわりに積み上げて「お金の勘定」をするのが幸せという方もいます。
飽きるまで寝る、というのが幸せだと感じている人さえいるのです。
つまりただ幸せになりたい、というだけでは、どんなことが幸せにつながるのかがはっきりしていないため、神さま仏さま宇宙さまでさえ、叶えようにも叶えることができない、という現象が起きているのだ、という衝撃的な考え方があるのだそうです。

ふだんはきちんと「発注」ができているはず!

ちょっと考えてみていただきたいのですが、小腹がすいたからラーメン屋に行った、とします。
そこで「すいませーん、何かください」という方はいませんよね?
「ラーメンください」「ラーメンと半チャーハンのセットお願いします」などと言っているはずです。
だからこそ基本的には注文したものがきちんと出されてくるのです(混んでいる時など発注ミスがあるケースもなくはないですが)。

要するに願いが叶わないと言っている人は、この最初の「発注」に不具合や不足があるのが原因
恋人が欲しい、ということであれば、相談者ひとりひとりに「あなたにとって恋人とはどんな人ですか」「こういう人が恋人だったらイヤだ、などこだわっているところはありますか」というように、どんな人を恋人候補として考えているのか、という部分をあぶり出してみましょう。
対面鑑定であれば、紙に書き出して差し上げてもいいですね。
占い師側が交通整理をするようなイメージです。
これによって相談者側も頭の中が整理されていきます。

「発注」には「納期」も不可欠!

その上で「いつまでに欲しい」というように「期限(納期)」を明示するのが効果的なのだそうです。
「今年のクリスマスまでに、10歳くらい年上の、まるでお兄ちゃんみたいな頼りがいのある彼氏がほしい」というような感じですね。

ただし厳密にいうと「~ほしい」と言ってしまうと「ほしいという状態がえんえんと続いてしまう」というご意見もあります。
いわゆる「引き寄せの法則」により「ほしいなあと考える状態が引き寄せられてしまう」ということだそう。
これではほしいなほしいなと言い続ける状態が続いてしまうので好ましくありません

「今年のクリスマスまでに、私は10歳くらい年上の、まるでお兄ちゃんみたいな頼りがいのある彼氏と出会います。それまでに私に必要なことを教えてください」というように修正しつつ鑑定につなげていくのがベター。
何げなく「~ほしい」「~にならないかなー」というような言い回しは避けるように。

これをなくすだけでも状況が好転する、ということであれば、元手もかからないわけですから、相談者側も気をつけてくれるようになるかもしれません。
もちろん占い師側も無意識のうちにそういうスタンスで鑑定をしないように心がけていきましょう。