なぜ相手に「好き」を求めてしまうのか

Q. 鑑定をしていると「彼氏が好きって言ってくれない」とボヤくお客さまがよくいらっしゃいます。
ご自分が好きならそれでいいじゃないかとも思うのですが、こういうお客さまにはどう対応したらよいですか?

つきあっている相手が「◯◯してくれない」!

占いの現場では恋愛の相談が8割9割をしめるかと思われますが、お客さまからこんなことを言われたことはないでしょうか?

私はすごく好きなのに、相手はどう思っているのかわからない…
私は好きって言っているのに好きって言ってくれない!
私のことを何より一番に大事にしてほしい。
私は愛されていない気がするんです…

要するに男性側からの愛情表現が少ないとか、まったくないとか、そういったところから自分は大事にされていない、愛されていないのではないか? と不安になっているということですね。

そもそも日本人に限っていえば、男性はなかなか自分の気持ちをおおっぴらにしない方が多いイメージがあります。
おそらくそれは昭和の昔(あるいはさらにその昔? )から、男は何も語らないのがカッコいいだとか、沈黙は金であるという格言があるとか、そういったバックボーンをえんえんと受け継いでいることも一因かもしれませんが、口下手な人が多いことは確かなようです。

男性側にも言い分が…

男性側にさりげなく話をきいてみると、気持ちはあるにはあるが、なかなかうまく表現できないとか、仕事に忙殺されてしまって、なかなか恋愛まで手がまわらない自分のことを考えてくれているなら、自分の状況もきっとわかってくれるはずだ、など、自分都合な理由もチラホラ。

極端な話をするなら、やはり愛の大きさなどというものは個人差がある、ということになるのかもしれません。
何も言わずとも、黙って寄り添ってくれるという形もありますし、遠く離れていても静かに見守っている、というケースもあるでしょう。

近くにいればいい、というわけでもない

たとえばみんながみんな、すぐ近くで恋愛をしているわけではありません。
いろいろな状況が存在します。

これもよく出てくるお悩みなのですが、相手と遠距離になった、別れるんでしょうか? みたいなパターン。
おそらく世間で遠距離恋愛はうまくいきづらい、というような話がしばしばきかれるので、遠距離 = 別れる、という図式ができあがってしまうだけなのではないでしょうか。

遠距離を克服して結婚した例もあるわけですし、要は当人しだいな部分が大きいと考えられます。

では相手に問題があるのか?

上記のような恋愛に関するお悩みは「相手がちゃんといってくれないから」というのが前提になっているようですが、では言動だけで好きか嫌いか本当にはかることができるのか? ということを考えてみてください。
何も言わなくても愛情を感じるケースはいくらでもあるのではないでしょうか。

たとえば親から子への愛情や、ペットに対する愛情もその一例といえます。
言葉などなくとも気持ちが伝わってきませんか?

逆に言葉で何かあればいいのか、というとそうでもありませんね。

好きだと言われて「冗談でしょ? 」と返す。
愛していると言われて「どーせ口だけじゃん」と返す。

言われなければ文句、言われたら言われたでまた素直に受け取らない…
これではお相手も気の毒と言わざるを得ません。

原因は「自分が満たされていない」から!

結局相手に「好き」と言われることを求めてしまう、それはつまり外側からの愛に飢えている、ということ。
なぜそんなことが起こるのか、というと内側の愛が枯れているので、外側から愛を得てバランスをとろうとしているからです。

では内側の愛とは何でしょう?
それはすなわち自分が自分を愛で満たしていないということです。
自分を大切にし、愛でいっぱいになっていないからなのです。
過去記事も参考にしてください。

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業界の先輩が教えてくれた、ちょっと気恥ずかしいワークとは

愛がもらえなければ傷ついて危機感を感じてしまうけれど、いつもいつも都合よく他の人から愛をもらえるわけではありませんよね。

だからこそもっと自分を好きになってください。
自分で自分をいたわるように、もてなすように大切にしてみてください。
するとなぜかまわりから大切にされるようになるのだそうです。

そこで業界の先輩から、ちょっと気恥ずかしいけれども簡単なワークを教えていただきました。

ひとりになった時にこっそり「はー、今日も私は最高にカワイイ!!」と心の中で唱える、というもの。
鏡に写った自分に言うとさらに効果的だそうです。

バカバカしいと思われるかもしれませんが、元手がかかるわけでもなく、ひとりでいる時にこっそり心の中で言うだけなので、誰にもわかりません。
安心してください。
繰り返してやっていると、そのうち愛しているなどと言われなくても気にならなくなりますよ。