Q. 鑑定の時、お客さまがあからさまに悪いのは相手、と主張してくることがあります。
仕事柄だまってきいてはいますが、時々しんどくなってしまうのです。
どうすればよいですか?
こんな風に主張が始まる
お客さまを鑑定している時、お客さまからこんな言葉をきいたりしませんか?
早く会いにきてほしいんですけど…
向こうが悪いんだから早く謝ってもらいたい!
こっちは悪くない、悪いのはあっち
被害者意識が強いとまではいいませんが、自分が受ける側になりたい、受ける側でいたい、というスタンスのお客さまはまだまだ多いようです。
それは言い換えれば「自分が優位に立ちたい」というお気持ちのあらわれともいえるでしょう。
しかし自分の理想とは、本来誰かに叶えてもらうものではなく、自分で叶えるものだろう、と業界の先輩たちはおっしゃっています。
今理想からどうも離れてしまっているな、と感じているのであれば、見直しのタイミングなのかもしれませんよ。
選択の積み重ねが「今」
最近の業界の考え方として「自分が決めた方へすすんでいく」傾向があるといいます。
自分が「本当はこうだろう」「こうなんじゃないかな」という思いがあれば、そっちへ進んでいくというのです。
つまりその「こうなんじゃないかな」が、自分の理想とは真逆の、要は「疑う気持ち」「無理だと感じる心」であれば、そっちに引っ張られてしまうのだそう。
何とも恐ろしい話ですね。
その積み重ねで今の人生ができているというわけです。
自分が信じてきたことの積み重ねが「今」であり、もしそれが理想とズレているのであれば「理想じゃない」方を自分が支持した結果であるということ。
だからこそ「かなってほしくないことは一切考えるな」とおっしゃる方もいます。
こんなこと、ありませんか…? お客さま来ないなあ…売上先月より悪い…昨日はヘンなお客さまばっかりだった… 占い業界ではさほどめずらしくもない話かもしれません。しかしこれまでもお話してきたように、ネガティブなことを口にするとネガ[…]
より具体的に自分がどこをどう行って、どこに着地したいのか、結果どんなふうになりたいのか、しっかりと考えて決めることが最も重要である、というご意見もあります。
それにより、今自分にたりないものが何であるのか、それを埋めるためには何をどうすればいいのか、ということも明確になります。
あとはがむしゃらにがんばるだけ。
そしてどうもうまくいかないな、と感じたら、チャレンジする時期を変えたり、考え方にひとひねり加えたりすることで上手に方向転換。
それにより道が開けてくる、とおっしゃる方が何人もおられるので、まずは方向性をしっかり探りましょう。
相手はどうでもいい! まず自分が「どうするのか」
先ほどの不満の例でも、会いにきてほしいと思うならはっきりこちらから「会いたい」と言って予定の調整をすればよいし、向こうが悪いと思っていても、実はその前に相手を不愉快にさせることを無意識のうちに言ってしまったのが原因かもしれませんよね。
こっちは悪くない、と思っていても、他の人にそのエピソードを話したら、全員一致で「悪いのはあなた」と言われるかもしれないわけです。
だったら「この人と絶対に仲直りする」と決めて、その上で何が必要なのか、どんなスタンスでいればよいのか、といったことを順番に整理していくのが得策ということ。
うじうじ悩んでいる時間が一番もったいない、というお声もありました。
もはや他人などアテにする必要はありません。
そもそも他人は自分の思い通りに動いてくれないケースの方がはるかに多いもの。
だからこそ自分でどんどん決めて動いた方がトクなのです。
「誘って断られたらイヤ」とおっしゃる方でも、他から誘われて断った経験がないか、といったらまずNOでありましょう。
なので断られることを恐れることは何もなく、後からすり合わせをすればよいのです。
大切なのは「絶対にこういう結果にする」という気持ちをブラさないこと。
お客さまが自分でイニシアチブをとって、望む方角に舵を切ることができるよう、占い師側は静かに見守っていきましょう。