タロットの絵柄が怖い問題を考える

使用カード: Tarot Deck Pink Gift Set

必ずつきまとう「絵柄が怖い」問題

お客さまも占う側も、タロットの絵柄に怖いものがある、ということは何となくでも認識しています。
日本では大アルカナ22枚だけのタロットと本がセットになったものが昔は主流になっていたので、イヤなカードといえば

吊られた男
死(神)
悪魔

あたりがランクインしてきそうですが、小アルカナにはさらに恐ろしい

ソード10
(次点: ソード3)

というものがあります。
このオリジナルの絵柄は破壊力抜群ですね。

すでにウエイト版の絵柄は著作権フリーになっているため、現在ではウエイト版を下敷きにしたさまざまなタロットが生まれてきていますが、それでもオリジナルの絵柄で解説本が出ているケースも多く、本屋で目にするのがまたこの絵なのか、とため息をついてしまう方もいるそう。
少しやわらかいものでもこんな雰囲気です。

使用カード: ケイビーズタロット

大アルカナだけでも怖いものがあるし、確率的には低いかもしれないが、小アルカナにはさらに強烈な絵柄がある。
そんな時、業界の先輩たちはどうしているのでしょう?

マルセイユ系のタロットを使う

潔くウエイト版を使うのをやめる、というご意見がありました。
マルセイユ版の場合、数札はスートがその数だけ書かれている仕様となるので、ソードの10が出ようともショッキングに感じないとのこと。

味気ないなと感じるのであれば「マルセイユ キャット タロット」のように、時折ネコがチラチラしているものを選ぶとよいかもしれません。
また「メディーバル・キャット・タロット」のように、ごくごく小さくウエイト版の絵柄が見えるタイプもあります。
ウエイト版に慣れているので不安ということであれば、ウエイト版イメージが主役扱いではありませんが、こういったミックスタイプを使ってみるのはいかがでしょう。

動物系のタロットを使う

ネコをはじめとする動物が登場するタロットは、それだけで癒やしの要素があるので、お客さまの不安や恐怖感をおさえる効果は見込めます。
ただどうしても独自の絵柄になってしまうものも多く、ウエイト版のニュアンスとかけはなれてしまうこともあるようです。

たとえば非常に人気の高いアンビ・サン氏の「オリエンス・アニマル・タロット」では、カラフルな動物たちが描かれていますが、ウエイト版のポーズをとっているわけではなく、むしろオラクルカードに近いのでは、と思ってしまうほどタロットっぽくない雰囲気になってしまっています。
こうなるとオラクルカードに慣れている方でないと使いこなせないと感じてしまうかもしれませんね。

動物系ながら、ウエイト版のタロットを踏襲している、先の「ケイビーズタロット」や「むぎのタロット」「バニータロット」などをあげる方もいらっしゃいました。

ルナファクトリーブランドのタロットを使う

たびたび新作を発表されているルナファクトリーブランドのタロットがいい! というご意見もいただいています。

ご覧いただくとわかるのですが、どのキャラを使っていても、かなりウエイト版に雰囲気が近くなっています。
最近ではサンリオ社の人気キャラクターを使用したバージョンも登場し、SNSを中心に大人気に。
タロットの絵柄が少し怖いと感じるお声を反映して制作している、とおっしゃっている通り、だいぶ雰囲気がやわらかくなっていますね。
神保町の書泉グランデなど、実店舗でも販売されていますので、店頭のサンプルを実際に見ることもできます。

ウエイト版にこだわるのかそうでないのか?
怖くなければ何でもいいのか?

このあたりで選び方も変わってきそうですね。