現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はアプレンティスタロットを取り上げます。
カードにキーワードが掲載
「アプレンティス」とは見習い、弟子といった意味合いの言葉です。
こちらもかわうそタロットのようにカードに意味が書かれていますが、イラストがウエイト版になっているためによりわかりやすい、本で見たままなので頭に入る、というご意見が多く見られました(正確にはユニバーサルタロットの画像だそうなので色味が少し違うようです。商品名の下にも「featuring Universal Waite」と記載があります)。
メーカーはアメリカのUS GAMES SYSTEMS社。
老舗メーカーの商品で安心感があります。
書かれているキーワードが正逆ともに載っているところはかわうそタロットと同じなのですが、小アルカナは左右にスート(ワンド・ソード・カップ・ペンタクル)の意味とグループキーワードが載っているユニークなもの。
ちなみにこのキーワードですが、英語版と日本語版のふたつが存在しているそうです。
日本語版の方はUS GAMES SYSTEM社認定のものとのことですが、カード名称やキーワードもすべて日本語になっているものです。
英語版と同じ工場で印刷されており、カードの品質などは同等だといいます。
解説書も日本語翻訳版が付属ということですから、これからタロットを勉強したい、なるべく本と同じ絵柄できちんとやりたい、という方におすすめしたいひと品。
翻訳の手間をはぶいて、すぐ練習を始めることができます。
緊張してカードの意味をド忘れしてしまう、という方もこれなら大丈夫です。
お客さまにもキーワードを見ていただくことで、何かひらめくものがあるかもしれません。
気になるサイズ感は?
カードの大きさは約7センチ×約12センチのスタンダードサイズ。
標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
裏面は正逆の区別がわからない仕様。
どんなカード?
カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
付録カード(スプレッドが紹介されているもの)も封入されているようです。
通し番号・カード名称も記載されています。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
色味はやや違いますが、ウエイト版ベースですので、本を見ながらやりたい方はすんなり入ってくるでしょう。
ただしカードに意味が書いてあるわけですから、これから占いの求人に応募して実技試験を受ける、という場合には使わない方が無難。
これから慣れていきたい、イベントなどでカジュアルに占う、という場面なら使えそう。
カードはなめらかで比較的シャッフルもしやすい仕様です。
しかしながら枠部分にキーワードを記載したせいもあり、絵柄が少し小さくなってしまうため、年齢の高い方には不向きなようです。
特に英語版を購入した方からの意見としては、キーワードが小さいのでリーディンググラスが必須だ、というものが散見されました。
あくまで絵柄に対する補足的な意味合いでカード上のキーワードを扱うようにした方がよいのかもしれません。
それでもタロット初心者の方からはおおむね好評であり、特に小アルカナを苦手とされる方からは、スートのニュアンスまで書いてあるのはありがたいとのこと。
もちろんある程度学習していけば、卒業してしまうタイプのカードになるのかもしれませんが、それまではかなり心強い相棒になることは間違いありません。
ちなみに日本語版の方はかなり限られた店でのみ取り扱いされているようですので、購入時には十分ご注意ください。
英語版を購入される場合も、独自の日本語解説の冊子が別についているようなのですが、必ずしもカードのキーワードの意味と連動しているとは限らないそう。
ご興味のある方はじっくりチェックしてみましょう。