【タロットカードレビュー】キュートラビットタロット

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はキュートラビットタロットを取り上げます。

メインモチーフが「うさぎ」

花飾りをつけたうさぎが顔を寄せ合うかわいい外箱が目印です。
動物もののタロットはこれまでにもありましたが、うさぎをメインテーマとしたものはまだまだ少ない印象ですね。
とにかく「なごむ絵柄」のカードは、イラスト担当さんのこだわりなのだとか。
うさぎさんたちの細かい表情の変化も表現させたのだそうです。

それぞれのうさぎさんは毛色も雰囲気も違っていて、まるで人間のような個性を感じますね。
とにかく「かわいい」のひとことにつきます。
またよくうさぎは「さみしいと死んでしまう」などと言われ、かまってあげないと死んでしまうのではないかと、急いで家に帰ったりする人も少なくないようです。
実際うさぎを飼うことができない人であっても、こちらのカードでしたらいつでも愛でることができそう。

ちなみにうさぎは感情が豊かであり、共感力も高いのだそうです。
よく飼っている動物が、落ち込んでいたり泣いていたりすると静かにそばにやってきて、隣に寄り添ってくれる、などとききますが、特にうさぎの共感力は高いと言われているのだとか。
もしかすると今カードも、心の機微を察知して、スパッと答えをくれるのかもしれません。

戦車のカードでは何とおしゃぶりをしてガラガラを掲げる赤ちゃんうさぎが登場。
力のカードでは赤ちゃんうさぎがライオンの上にのっかって? いて、ライオンが赤ちゃんをあやしているように見えます。
実にほのぼのとしていて、リーディングそっちのけでずっとながめてしまいそうですね。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約7センチ×約12センチのスタンダードサイズ。
標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
カード裏面は正逆の区別がつかない仕様になっています。

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
大アルカナ上部には通し番号、下部にカード名称(英)が記載されています。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
ウエイト版にかなり寄せたイラストになっていますので、ウエイト版の参考文献などもそのまま使え、便利です。

小アルカナのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)はそれぞれクラブ・ハート・スペード・ダイヤのトランプマークに置き換えられ、下部にカード名称が入るスタイルです。
おもしろいのは各スートのクイーンとキングのカードが向き合うようにデザインされていること。
ルノルマンカードにおいて紳士・淑女のカードが向き合うデザインが恋愛を占う上で好まれる傾向にありますが、これを踏襲しているのでしょうか。

全体的に枠がある仕様ですので、少し絵が小さく見えるのですが、レイアウトとしてはバランスがとれていますし、これはこれでアリかもしれません。
なお手触りはややマットな感じで、比較的シャッフルがしやすい仕様です。
厚みに関しても厚すぎず薄すぎずちょうどよい感じがいたします。
ガイドブックが付属していますが、こちらは日・英の2か国語仕様

最初のうちは1枚引きなどで練習してみてはいかがですか。
大切なのは相性なので「あ、これ!!」と感じるようなら合っていますし「ながめるだけでいいかも」と思うなら手に入れなくてもよいでしょう。
少し価格が高めなのがマイナスポイントかなとは感じますが、それを補ってあまりあるかわいいイラストは、初心者の方に特におすすめです。
コチラで購入できます。