【タロットカードレビュー】エッセンシャル・タロット

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はエッセンシャル・タロットを取り上げます。

カラフル & シンプル!

教会の窓? のような細長いエリアに、各カードに特徴的なシンボルやモチーフのみを配置したシンプルなタロットカード。
essential = 必要不可欠という意味の通り、このカードには絶対必要なものだけを残したような雰囲気ですね。

背景色はツートーンのグラデーションになっているようですが(愚者だけはなぜかグレーに白のぼかし)、色の組み合わせが少しずつ違っています。
ピンクの背景に黒の文字の「OK TAROT」や、黒や白など計5色から選べる背景色に金文字の「Soul Cards Tarot」といった他のモチーフ系のタロットとくらべても華やかな印象。

メーカーはおなじみイタリアはLo Scarabeo社
老舗メーカーの商品で安心感があります。
描いたのはチリのアーティストであるPablo Montt氏
魔術師のカードでは、杖・剣・コイン・カップに無限大マーク。
隠者はカンテラ。
審判はラッパと、確かにこのカードといえばコレ、というものがピックアップされています。
一方小アルカナの方はマルセイユタロットのように、カップやソードなどがその数だけ書かれているものがほとんどなのですが、驚くべきはその配置。
何とウエイト版のタロットと同じ配置になっているのですね。
カップの5のカードで、倒れているカップがあるのを見て気がついた、という方もいらっしゃいました。
コートカード(宮廷カード)は、カップやソードなどのスートアイテムが異なるだけで、背景色や役職に対するアイテムはどのスートも同じになっています。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約7センチ×約12センチのスタンダードサイズ。
標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
ちなみに裏面は正逆の区別がわからない仕様になっています。

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
大アルカナには通し番号・カード名称(英)も記載されています。
小アルカナもヌーメラルカード(数札)は、上に数字の記載、下部にカード名称(英)となっています。
コートカード(宮廷カード)においては、上部に「P・k・Q・K」と記載があるのですが、これはナイト(knight)とキング(King)の始まりの文字が同じための配慮らしいとのこと。
同様に下部にカード名称(英)が記載されています。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
ウエイト版ベースとはいいながら、モチーフのみになるカードは、ある程度カードの内容を理解していないと難しい、と語る方は多いです。
今カードでは枠に相当する部分が大きめなので、絵が小さくて残念というご意見も。

やや薄手の紙質、取り扱い注意

カードは比較的シャッフルもしやすいのですが、人によってはすべりすぎてしまうという意見もありましたので気をつけた方がよいでしょう。
紙質も若干薄手なようで、すぐに曲がってしまうというほどではないのですが、丁寧に扱った方がよさそうです。
気になる方は複数デッキをお持ちになられるとよいかもしれません。

またカードを順番に並べていくと虹の7色になる、とのこと。
なかなかの遊び心がうれしいですね。
全部のカードがつながらないのは残念ですが、気になる方は確認してみてください。
コチラで購入できます。