【タロットカードレビュー】Grimalkin’s Curious Cats Tarot

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はGrimalkin’s Curious Cats Tarotを取り上げます。

躍動感が抜群の人気タロット!

ネコ好きの占い師さん、お客さまの間でも大変注目度の高いタロット。
これまでもさまざまなネコのタロットを紹介してきましたが、その絵柄の緻密さや、豊かな表情、躍動感が他のタロットとくらべ群を抜いてスゴイ! という評価になっているようです。

またタロットというとどうしてもダークなイメージのカードがあるために、全体的な明暗にも注目が集まるところなのですが、概して明るめのカードが多いところもポイント。
深みのあるカラーも使われてはいるのですが、効果的に使っているので、べったり暗いイメージになっていないところが秀逸です。
ネコの種類や毛色、毛の長さなどもいろいろですので、きっとお気に入りのネコちゃんに出会えます。

時には他の動物たちも登場し、ネコたちを盛り上げてくれていますね。
しかしながら中にはなかなか残酷に思える描写も登場しますので、ただネコが好き、というだけだと厳しいかもしれない、というお声もあります。
そういうところもネコらしいよね、と感じられる方向きかもしれません。

作者はMJ Cullinane氏
これまでにも「ワイズ・ドッグ・タロット」「The Guardian of the Night Tarot」などの人気作を手がけている方です。
特に動きを感じられるワンドのカードや、小アルカナの中でも明るめの色彩になっているカップのカードなど、少しずつカードの中で特徴がわかれているイメージがあります。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約8センチ×約13センチと、タロットというよりはオラクルカードに近いサイズ感。
約7センチ×約12センチというのが標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、それよりも少し大きくなるので、手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
カード裏面は正逆の区別がつかない仕様
逆位置を採用されている方も安心です。

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキにエクストラカード2枚(Unity・Grimalkin)が付属した計80枚組
カードはいずれも下部にカード名称(英)が記載されているのみで、通し番号はありません。
そのためよくある「力と正義どちらが先か問題」がありません。

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MJ Cullinane氏によれば、ウエイト版のアプローチに従います、ということであるので、既存のウエイト版の解説本をお持ちの方は参考にできそうです。
なおオリジナルでは全体的に枠がある仕様だったようですが、新たに発表されたヘイハウス社版(後述)では、カードタイトル部分以外には枠がない、いわゆるボーダーレスタイプに変わっています。

付属の解説書は120ページ超の大ボリューム。
そのため、翻訳に苦労されている方もいらっしゃるようです。
幸いなことに、最近は翻訳アプリの精度もあがり、以前よりは気軽に翻訳しながら読むことができるようになりましたので、これまで翻訳が面倒と考えていた方にも手を出しやすくなりました。
それでも一気に翻訳するにはちょっと大変なページ数ですので、はじめのうちは出たカードをひとつひとつ翻訳しながら理解していく、というやり方がベストなようです。

日本でも手に入りやすくなった!

2022年秋頃までは、作者のMJ Cullinane氏のサイトからしか購入ができなかったようなのですが、2023年に入ってからアメリカ・ヘイハウス社より発売が決まったことで、日本のアマゾンでも購入ができるようになりました。
これまで英語がネックで直接注文ができなかった方には朗報ですね。

人気ゆえになかなか手に入りにくかったカードのようですから、気になった方は早めにチェックされてはいかがでしょうか。
ただ日本のアマゾンの洋書部門にあるこちらですが、為替の影響により日々価格が微妙に変わっているので、購入の際はご注意くださいね。

コチラで購入できます。