現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はヘブン・アンド・アース・タロットを取り上げます。
壮大なイメージのタロット!
ヘブン・アンド・アース = 天と地、という何やら壮大なにおいのするタロット。
果たして天と地にどんな秘密が隠されているというのでしょう。
外箱に描かれた愚者のイラストがとてもリアルな雰囲気で、ファンタジー映画のパンフレットを見ているようにも感じます。
壮大な物語のはじまりすらイメージさせてくれますね。
メーカーはおなじみイタリアはLo Scarabeo社。
老舗メーカーの商品で安心感があります。
作者はJaymi Elford氏。
「ルーニックタロット」でも知られていますね。
イラストはこの「ルーニックタロット」でもタッグを組んだJack Sephiroth氏が担当しています。
英・仏・西など多言語の解説書が入っているためか、厚みのあるボックスに入っています。
カードには記号や見慣れない文字がちりばめられていますが、占星術の記号やヘブライ文字だそうです。
タロットと占星術を併用されている方や、生命の樹とヘブライ文字の対応を学んでいる方などには特におすすめ。
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気になるサイズ感は?
カードの大きさは約7センチ×約12センチのスタンダードサイズ。
標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
裏面は正逆の区別がつく仕様になっています。
どんなカード?
カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
大アルカナには上部に通し番号、下部にカード名称、小アルカナのヌーメラルカード(数札)は上部に数字、下部にカード名称、コートカード(宮廷カード)はカード名称のみ記載されています。
小アルカナのコートカード(宮廷カード)の役職名は、一般的にはペイジ・ナイト・クイーン・キングですが、今カードではペイジがプリンセスに変更になっています。
慣れていない方はプリンセスとクイーンの区別がつかないと感じるかもしれませんが、基本的にクイーンは玉座にすわっていますのでご安心ください。
ちなみにカード名称が筆記体になってしまっているので、英語に不慣れな方は何と書いてあるのかパッとわかりづらい、というご意見もありました。
しかしながら全体的なふちどり(枠)がなく、カードの上下部のみにこういった記載があるので、絵が大きく迫力がありますね。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
かなりウエイト版に寄せている絵柄に見受けられますが、お姫さま抱っこをしている恋人たちのカードや、そっと抱き合うカップの2のカードなど、若干独自モードによっている感じもいたします。
それでも一般的なウエイト版ベースの解説書とともに使いやすい仕様ではないでしょうか。
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クールでカッコいい、大人向けのカードがお好きな方に!
どちらかといえばクールなイメージのカードになっていて、全体的なカードのイメージがグレー～メタリックシルバーとでもいうのでしょうか、大人向けのタロットという雰囲気。
よく見ると小アルカナのカード名が、それぞれのカードのキーワード的な名称になっているおもしろいカードです。
たとえばソードの10は「破滅」というカード名になっていますし、ペンタクル9は「物質的利益」。
貧乏カードと呼ばれ、忌み嫌われている? ペンタクル5は「物質的トラブル」だそう。
しかしながらこれだけ絵柄が美しいと、いわゆる怖いカードも少し中和されそうですね。
多言語ガイドブックに日本語が含まれていないため、なかなか翻訳が大変ですが、お時間のある時に少しずつ解説書をお読みになることをおすすめします。
カードは光沢があり、比較的シャッフルもしやすいのですが、その絵柄の美しさゆえにコレクションアイテムとして購入される方が多い印象です。
CGっぽいカードがお嫌いでなければ、ひとつお持ちになってみてはいかがでしょうか。
