【タロットカードレビュー】シャドウスケープタロット

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はシャドウスケープタロットを取り上げます。

絵画のように美しく繊細なタロット!

まるで美しい水彩画のような幻想的な絵柄が人気。
作者はアメリカのステファニー・プイ・ムンローさんという方です。

動物だけではなく、妖精やマーメイドなどが描かれ、まるでおとぎの国に迷い込んだかのような世界観
カードに対して人物が少し小さく、その分緻密に描かれているのがよくわかりますね。
色合いも淡くやさしい雰囲気ですので、見ているだけで癒やされるとのこと。

ユニークなのがいわゆる死(神)のカードに、不死鳥フェニックスをモチーフとして採用しているところ。
死と再生がテーマですからピッタリですね。
愚者のカードは女性モチーフのようですし、恋人たちのカードではかなりラブラブな雰囲気。
通常ウエイト版の恋人たちのカードでは、男女が目を合わせていないのが通例ですが、これは新解釈でしょうか。
また宮廷カード(コートカード)において、ペイジ(小姓)が女性になっているのもおもしろいところです。
全体を通してみても、何やら恐ろしい雰囲気のカードが少ないので安心感がありますね。

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気になるサイズ感は?

カードの大きさは約7センチ×約11.7センチと、スタンダードサイズより若干小さめになっています。
手の小さい女性の方でも扱いやすいのではないでしょうか。
裏面は正逆の区別がつかない仕様になっています。

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
大アルカナには通し番号・カード名称(英)も記載されています。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
ウエイト版ベースではありますが、先にあげたように独自の絵柄も入っているので、コレクターの方も多いようです。
手触りはすべすべした感じで、比較的シャッフルがしやすい仕様です。
ただし若干薄手かもしれません。
カードが反りやすいというご意見もありましたので、気になる方は複数デッキを用意するとよいでしょう。

さて独自の絵柄が含まれているという部分については賛否両論なようで、これはこれでアリだと感じる方、ウエイト版からだいぶ逸脱しているのでは!? という方、双方おられる印象です。
ただマイナスイメージを補ってあまりある美しいイラストは、見ている人の心のもやもやを溶かしてくれるように感じます。

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どちらかというと中級者以上向けなカード!

ウエイト版にあるモチーフ、ないモチーフ、それぞれあったとしても、さらにご自身で幅広くリーディングしてみたらよいのかもしれません。
その点からも、どちらかというと中級者以上の方が使われる方がよさそうです。

妖精や動物なども登場していますから、そういったモチーフがお好きな方にもおすすめできます。
ワンドのカードではキツネさんが大活躍しています。
ソードのカードも鳥がモチーフとなっているせいかもしれませんが、あまり冷たさを感じません。
最初のうちは1枚引きなどで練習してみてはいかがですか。

大切なのは相性なので「あ、これ!!」と感じるようなら合っていますし「ながめるだけでいいかも」と思うなら手に入れなくてもよいでしょう。
またこちらのカードですが、海賊版が出回っていますので注意が必要です。

海賊版とは別にドイツ語版など、英語以外の言語でも発売がされているようですので、購入される際はご注意ください。
当然のことながら日本語の解説書は基本的についておりません
意味がよくわからないという場合には、ウエイト版ベースの本を別に購入して勉強する必要が出てくるでしょう。