現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はThe Baroque Bohemian Cats’ Tarotを取り上げます。
「好きなネコ系タロット」にたびたび登場
ネコ好きの占い師さん、お客さまの間でも大変な人気タロット。
これまでもさまざまなネコのタロットを紹介してきましたが「Grimalkin’s Curious Cats Tarot」と並んで、好きなネコ系タロットとしてあげる方が多いようです。
「Baroque」とついていることからも、そのクラシカルで古き良き時代のイメージが思い浮かびますが、カードに登場するネコたちは、まるでその時代にタイムスリップしたかのよう。
海外のタロットリーダーの話では、このカードを作るために、このネコたちの衣装が実際に作られているらしい、とのこと。
それほどまでに制作側も本気で力を入れて作っているものなのでしょう。
メーカーはチェコのBaba Studio。
ちょっとダークでカッコいい「The Bohemian Gothic Tarot」をはじめ、関連ガイドブックやタロットポーチなども大人気。
日本のヴィンテージ・シルクを使ったポーチもあるそうです。
2004年にファースト・エディションが完成され、続くセカンド・エディションも大人気となりました。
そして待望のサード・エディションが発表されたのは何と2011年。
あいかわらずの豪華な衣装は健在で、人だと思い込んでいるのか? と思うほど人間らしいネコたちが、この世の住人のようにふるまっています。
絵柄はおおむね同じようなのですが、各エディションで細かな違いはあります。
たとえばファースト・エディションでは少し顔が暗く、よく見えなかった隠者のカードが、別のエディションではちゃんと顔出ししているのです。
また箱の形状も横開きのものやキャラメル箱仕様のものなど、エディションで違いが見られます。
ちなみに各エディションごとにエクストラ・カードも異なっているそうです。
絵柄の緻密さや、豊かな表情、躍動感が他のタロットとくらべ群を抜いてスゴイ! という評価が多いのは、カードを見ればおそらく誰もが感じることかもしれません。
気になるサイズ感は?
カードの大きさは約8センチ×約13センチと、タロットというよりはオラクルカードに近いサイズ感。
約7センチ×約12センチというのが標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、それよりも少し大きくなるので、手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
カード裏面は正逆の区別がつかない仕様。
逆位置を採用されている方も安心です。
どんなカード?
カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキにエクストラカード1枚が付属した計79枚組。
2024年にフォース・エディションが発表と言われていますが、コロナの問題がありだいぶ遅れているようですので、2025年にズレこむ可能性も示唆されていますね。
これまでのエクストラカードがいずれも違う柄になっていることからも、この新しいフォース・エディションでも新たなカードがお目見えするのではないかと見られています。
カードはいずれも下部にカード名称(英)が記載されているのみで、通し番号はありません。
そのためよくある「力と正義どちらが先か問題」がありません。
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カードを見る限り、ウエイト版に近い絵柄のものが多いようですから、既存のウエイト版の解説本をお持ちの方は参考にできそうです。
ただ多少独自感もあるため、これから占い関連の求人に応募しよう、という方が使うには少し難しいかもしれません。
なお全体的に枠がある仕様で、下部のカード名のところだけ少し太めになってはいるのですが、ちょうど絵画のようにも見えるため、絵の大きさうんぬんはあまり気になりません。
枠にも若干のもようが入っていておしゃれな雰囲気ですね。
今からニュースレターをとっておこう
付属の解説書はやや小ぶりになっていて、少し字が小さく、そのため翻訳に苦労されている方もいらっしゃるようです。
幸いなことに、最近は翻訳アプリの精度もあがり、以前よりは気軽に翻訳しながら読むことができるようになりましたので、これまで翻訳が面倒と考えていた方にも手を出しやすくなりました。
それでも一気に翻訳するにはちょっと大変ですので、はじめのうちは出たカードをひとつひとつ翻訳しながら理解していく、というやり方がベストでしょう。
フォース・エディションの予約開始に向けBaba StudioのHP上部の「ニュースレターを購読する」からご自身のメールアドレスを登録しておくことをおすすめします。
人気ゆえになかなか手に入りにくいカードのようですから、気になった方はメールがきたらすぐ予約を入れてみてはいかがでしょうか。
