【タロットカードレビュー】The TaRat (The Rat Tarot)

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はThe Tarat (The Rat Tarot)を取り上げます。

白ネズミをフィーチャーしたタロット!

とにかく絵が非常にゆるくて、マンガチックな感じ。
眺めているだけでどこかほっこりするような雰囲気があります。
ネズミ(Rat)だけに「Tarat」とはなかなかウィットがきいていますね。
作者はアメリカ・シアトル在住のタロットリーダーであるNakisha氏
20年以上のキャリアがあるそうで、同じ動物系のシリーズである「ラビットタロット」でも有名な方です。

白いネズミがテーマということで、「ネズミ!?」とギョッとする方もいるかもしれませんが、実に愛らしく素朴さを感じるイラストになっています。
特に日本では白いネズミは福の神のお使いであるとされていて、非常に縁起の良い存在
怖がることなくお使いいただけます。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約9センチ×約6センチとスタンダードサイズよりだいぶ小さめになっています。
手の小さい女性の方でも扱いやすいサイズ感がうれしいですね。
カフェなど限られたスペースで鑑定する方は、このぐらいのものがあるとよいのではないでしょうか。
ちなみにカードの裏面は正逆がわからないネズミが回す運命の輪? とベーシックなチェック柄の2種類が存在するとのこと。
購入の際は確認されるとよいかもしれません。

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ
大アルカナには通し番号はなく、カード名称(英)のみ記載されています。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
小アルカナはヌーメラルカード(数字のカード)はカードに通し番号が、コートカード(宮廷カード)は、カードの下に役職が書かれているのみで、あとはカードの中のスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)で判定するようです。

全体を通してウエイト版をベースにしたイラストになっていますのでとっつきやすく、特に女性に人気だとか。
とにかくかわいいタロットがいい、という方から絶大な支持があるようですが、自費出版もの? のようで時々品切れになったりもしたようです。
またパッケージですが、セロファンで封印されたりしていない仕様なので気をつけてください。
解説書というよりはパンフレットのような、簡単な英文の説明が書いてある紙が付属していますが、日本語の解説は付属していません。
翻訳アプリなどをうまく使えば問題ないでしょう。

女帝と皇帝がおそろいの? 赤の毛皮つきローブを着ているのがとても印象的です。
持っているロッドも月と太陽!?
ひと目で対になっていることが読み取れます。
力のカードでは、寝ているネコにちょっかいを出している? ノミとりをしてあげている? ように見えます。
節制は氷枕か湯たんぽをふたつ持っているようにしか見えません。
悪魔のカードは一見するとネズミがどんぐりを持って考え事をしているような雰囲気。
しかし背後の壁に悪魔の影が…。
小アルカナのナイトたちはそれぞれ違う鳥に乗っています。
スピード感がかなり違う鳥たちなので、それによりスートの性格もわかるかもしれません。

ちなみにペンタクル3はネズミが3枚のコインを持っているだけのようなので、少しウエイト版から離れた内容になっています。
しかしワンド10のしんどそうな様子は伝わってきますし、まあまあ忠実にウエイト版に沿った内容ですので、ウエイト版の解説本をお持ちの方も、困ることなく利用できそうです。
カードには星や月なども描かれているので、占星術をされている方にも人気なようですね。

やや外箱がキツめで取り出しにくいのが難点

外箱は78枚+解説書つきということで、かなりすきまなく入っているようです。
このため若干取り出しづらいと感じるかもしれません。
箱もかわいいネズミさんが描かれていますので、慎重に出し入れするか、カードだけタロットバッグなどにうつすことをおすすめします。
比較的すべりもよくシャッフルしやすいのもおすすめポイント。

自費出版もののためなのか、他のカードにくらべて高額になってしまっています。
それでも人気商品のため、一気に品切れになってしまうことがあるようです。
購入の際はご注意ください。

裏面が運命の輪仕様はコチラ
裏面がチェック仕様はコチラ