ひと口に占い、といっても実はさまざまな種類があることはご存知かと思います。
では手っ取り早く占い師を名乗るには何をしたらいいのか? という質問をよくいただくのでお話してみます。
とにかく最短で占い師になりたい!
占いの講座や勉強会、研究会の類は検索するとかなりたくさんの種類がヒットします。
自分には何が向いているのか、とお考えの方も、あれもやりたい、これもやってみたい、と迷われている方もおられるかもしれませんね。
しかし手っ取り早く占い師になりたい、といっても、実際まったく何の知識もないままなるわけにはまいりません。
そして占い師を名乗るなら、使える占術がなければ話になりません。
後々「得意な占術」として発表することを考えると、最低でも2つくらいは持たれることをおすすめします。
まずは何で占いをしていくのか、を決めていきましょう。
業界の方にうかがったところ、占いには命術・卜術・相術の3グループがあり、このうちの2グループから最低1つずつ選ぶのがベターである、ということです。
長期的運勢に強い「命術」
命術(めいじゅつ)とは生年月日など、データを使用して占うやり方です。
西洋占星術や九星気学、四柱推命などが代表的なもの。
とりわけ長期の内容を占うのに適しているので、「○○年の運勢」などがよく見られるのはこのためだと言われています。
データを使用するので、現在ではアプリなどでデータを入れれば結果が表示されるものもあり、こういったものを活用することで読み解きができる、というメリットもありますし、特に西洋占星術などは新聞や雑誌でもおなじみですので、誰にでもわかりやすいという特徴があります。
短期的運勢に強い「卜術」
卜術(ぼくじゅつ)とはカードリーディングに代表されるように、偶然出たものから読み解く占術です。
タロットなどカード系の他、ダウジングなどもここに入ってきます。
偶然出たものを読み解きするので、命術とはちがい短期的なものをパッと出したい時に向いています。
「今日はどんな日? 」や「明日の試験で気をつけないといけないこと」「来週の運勢」などで役に立つでしょう。
ただしある程度のイマジネーションなども必要になるので、少し訓練が必要になるかもしれません。
その場ですぐ占える!? 「相術」
相術(そうじゅつ)とは姿かたちなどを見て占う方法です。
手相、人相の他風水もこのグループです。
姿かたちを見て判断するので、知識さえあればその場ですぐ占うことができます。
特に手相は幅広い層に人気がありますので、業界の方によりますと「手相と命術か卜術どちらかとの組み合わせは最強」と言われているそうです。
手相は変わっていくとも言われており、定期的に見直してみるという方もいらっしゃいますので、リピーターになりやすいというメリットもあるとか。
さすがに2種類は無理…
先ほどもご説明しましたように、これら3つのグループから最低2グループ選ぶのがいいとされているわけですが、向き・不向きやお好みもありますので、必ずしもそうでなければならない、ということではありません。
人気の組み合わせとしては「西洋占星術とタロット」「西洋占星術と手相」など「命+卜」「命+相」が多い印象です。
しかしまずはひとつ得意なものをお作りになるのがよろしいでしょう。
結局どれが一番早く学べる?
趣味で楽しむレベルであるなら、西洋占星術は12星座をおさえておけばよいので、入門編としてはおすすめなのですが、仕事でやるということになりますと、たとえば相性占いで「○座×△座の組み合わせ」なども頭に入れなければならないため長い目で見ると少し大変です。
風水なども単純にこの色をこの方角に、というよく知られた部分だけではないので、応用力も必要になってきます。
そうなった時に、比較的学びやすいのは卜術かもしれません。
おすすめの卜術は?
タロットを例にしますと、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚があり、大アルカナだけのものと小アルカナも含むもの(通常フルデッキと称します)の2種類が売られているため、大アルカナだけでやっていく、という方法をとることができます。
また最近人気はあがってきているものの、やや知名度としてはまだ劣る印象のジオマンシーというアラビアの占いも、モチーフが16コなので覚えることが少なく、比較的すぐに占うことができるようになります。
そしてこれも最近人気になってきているものですが、ルノルマンカードもモチーフが36コ(54コのバージョンもあり)で直感的に占え、わかりやすいと評判になっています。
ただし少ないモチーフ数でも、組み合わせて読むと少し難しいという意見もあり、丸暗記しただけではなかなか使いこなすのは難しいようです。
どれも難しそうに感じますが…
いずれにせよ、まずは学んでみることが一番。
学びながら自分に向いているか(=楽しい、おもしろいと思えるか)を探っていくことが最善です。
最近ではオンライン講座なども増えてきており、比較的格安で学べる環境が整ってきています。
または興味のある占術で占ってもらう側を体感し、どう感じるか、自分でもこういったことがやれるか、というのをはかっていくのもよいでしょう。