※使用カード: 魔法の王国オラクルカード
鑑定現場での人気スプレッドは…
多くの占い師さんにお話をうかがうと、ヘキサグラムかスリーカード(3枚引き)で展開していることが多いようです。
ケルト十字はカードが多く読み解きに迷う、逆に1枚引きだと1枚を深く読むのが難しい、というご意見もあります。
そうなるとこの2つに落ち着いてくるのかもしれません。
そしてヘキサグラムとなると、どうしてもタロットのスプレッドとしてのイメージが強いため、まだ占いを始めたばかりの方や、これから占いをやってみようとお考えの方から「タロットは難しそうだからやめようと思っているのですが、他のカードでは普通ヘキサグラムでやらないですよね? 」というご質問もいただきます。
実際占い師さんたちにお話をうかがうと、タロット以外のカードでもヘキサグラムやケルト十字での展開は可能であるとのこと。
ただこの2つはタロットのスプレッドである、と思い込んでいる方が多いために、他のカードで使ってはいけない、と感じているのではないでしょうか。
時間との戦いを制すには?
しかしながら実際の鑑定では、どうしても時間との戦いになってしまうことから、展開するカードの枚数は少ない方がよさそうです。
ケルト十字は10枚、ヘキサグラムは7枚で、確かにカードの枚数が多いほうが見映えはするものの、まだ駆け出しの占い師さんが無理に枚数の多いスプレッドを使ってしまうと、かえってどこから読んだらよいかわからない、焦って言葉が出てこなくなってしまう、というご意見が出ています。
そうなると、ある程度の枚数で相談内容にからまった内容を結果として出しやすい、スリーカードがもっとも無難といえるかもしれません。
もちろんタロットだけではなく、オラクルカード、ルノルマン、花札など、あらゆるカード類に応用可能。
スリーカードはこんなふうに展開!
スリーカードでよく使われるのが「過去・現在・未来」を左から順に並べるもの。
ルノルマンのグランタブローでもおなじみですが、左が過去、右が未来となります。
なぜこの組み合わせがよく使われるのかといえば、左から順に時系列になっているからなのだそうです。
そのため状況や心情を把握しやすく、お客さまからもわかりやすいというメリットがあります。
もちろん「1ヶ月後・半年後・1年後」や「(占っているのが春なら)夏・秋・冬」というふうにしてもOK。
引っ越し先がある程度決まっているなら「候補地A・候補地B・候補地C」でもいいし「国内・海外・引っ越ししない」という組み合わせも。
このあたりはお客さまからの相談内容に合わせ、自由に決めていきましょう。
お客さまが2択で迷われているのであれば、わざわざスリーカードでなく2枚引きでもかまわないのですが、あえて「やらない」という選択肢を入れて3枚展開にすると、また違ったものが見えてくるそう。
他の占い師さんからも「案外第3の選択肢がカギをにぎっていることはよくある」というお話がありました。
過去記事も参考にしてください。
多くの”占いを始めたい”人からのリクエストにお応えしてスタートした「占い1年生」シリーズ。今回はその中より、主に二者間で悩む場合についてご紹介してまいります。 日常でも何がしかの選択で悩む… 占いでなくとも、何かと何かで悩む方[…]
ルノルマンで見てみよう!
それでは実際の質問例から、ルノルマンのスリーカードで見てみましょう。
Q. 最近知り合っていいなー、と思っている人がいます。
この先どんな展開になるのか知りたいです。
今回はあえてそれぞれのカードに「過去・現在・未来」などのテーマをもたせずに3枚展開し、組み合わせて読んでみました。
出てきたカードは犬・魚・十字架です。
※使用カード: Lothrop Lenormand
犬は忠実で、大昔から人間に親しまれてきた動物ですよね。
そこから誠実さや友情、信頼関係を示すとされます。
長きにわたる友人というニュアンスも。
魚はお金を示すとされていますが、要するに「豊かさ」の象徴です。
ただし物質面だけとは限りません。
十字架は宿命を示すカード。
そこから「重い恋愛」のイメージもあります。
宿命というからには、避けて通れないものを表す、あるいは前世のカルマなども示唆するといいます。
運命の人、という読み方もできなくはないですが、宿命やカルマという側面からするとあまり手放しでは喜べないでしょう。
さてこの3枚から読み解いていくと、十字架のカードが非常に目立ちますね。
先ほども申し上げたように、左から右に向かって未来ですので、十字架のような未来、つまりあまり輝かしいイメージではないと読み取れます。
犬が出ていることから、おそらくお相手さまとは、知り合って日が浅いにもかかわらず、とても気が合う仲良しな感じなのでしょう。
切っても切れないベストパートナー?
ただ馴れ合いのイメージも感じるのでそこが少し気になります。
このままだと十字架、つまり重たい未来に向かっていってしまうところ、真ん中に魚のカードがあります。
豊かさの象徴のカードなので、豊かさとは何だろう、と考えてみてください。
お互いに一緒にいて何かプラスになると思うものはありますか?
惰性で一緒にいたりしていませんか?
ふたりでいても何の化学反応もない(= 何も変わらない)ということはないでしょうか?
ここまで仲良くやってきたおふたりでしたら、ふたりで力を合わせてもっと豊かに(充実して)日々を過ごしていこう、と考えてみてはいかがでしょう。
より強固なパートナーになるには、新しい踏み出しが必要なのかもしれません。
何もせずこのまま十字架の未来を選ぶことのないように、ちょっと立ち止まって考えてみてくださいね。
どう展開するか悩むのであれば、このように3枚をつなげて読んでいくことに集中してもよいのです。
ささいなことでも3枚引いて、結果を記録していくことで、リーディング能力は間違いなく向上しますよ。