毎年11月の「酉の日」に開催!
毎年11月の「酉の日」に行われるのが酉の市。
しかしどこでもやっているというわけではなく、鳥にちなんだ寺社を中心として行われているものだとか。
江戸の昔から続く伝統的なものということで、毎年多くの人でにぎわいます。
ちなみに現在は「おとりさま」という通称名もかなりメジャーになってきました。
もともと酉の市は11月の酉の日を祭日として、商売繁盛や開運を願うお祭りだったのだといいます。
1年の無事を感謝し、来る年の幸を願う、というのが、いつの間にか商売繁盛なら酉の市、というような言い伝えだけが残り、新しい部署を立ち上げたり、新規事業に着手したり、独立したりという時に、酉の市で商売繁盛を祈願し、熊手を買って帰るというのがスタンダードになってきているイメージです。
「酉の日」っていつ?
さて「酉の日」がいつであるかは、昔ならカレンダーを見ると書いてあったものですが、最近のおしゃれなカレンダーには記載がなく、ほとんどの方が「酉の日 20◯×(年)」といったワードで検索しているようです。
今年2023年は11/11・23の2回あり、それぞれ「一の酉」「二の酉」と呼ばれますが、2022年は11/4・16・28と3回あり「三の酉」までありました。
また三の酉まであると火事が多いと言われていて、三の酉の年は火除け守りの授与があります。
しかしながらなぜ火事が増えるのか、ということについてはいまだに確証はないそうです。
一説によれば、吉原遊郭のすぐそばで酉の市が開かれると、そのお参りの帰りに吉原に立ち寄る男性が増えるため、留守を預かる女性たちが火事が多いというウワサを流し、足止めをしようとしたからではないか、とのこと。
実際火事が増えたという記録はないとのことなのでひと安心ですね。
どこに行けばいい?
関東近郊で酉の市が行われる、というとまず思い浮かぶのは浅草の鷲神社でしょうか。
こちらは新宿の花園神社、府中の大國魂神社と並び関東三大酉の市とされているそうです。
他にも江戸の酉の市発祥とされる足立区の大鷲神社や、埼玉の鷲宮神社、群馬の熊野神社、横浜の金刀比羅大鷲神社などが有名どころですね。
酉の市といえば熊手!
また酉の市というと熊手をイメージしますが、確かにかなり多くの縁起物を飾った熊手や升などの店が立ち並んでいます。
福を掻き込む、というところから「かっこめ」とも呼ばれていて、もともと鷲が獲物をわしづかみすることに由来し、その爪を模したことが熊手のはじまりであるという説もあるのだそうで、この熊手で福徳をしっかりかき集めましょう、わしづかみにしましょう、という意味合いが込められているといいます。
そしてこの熊手は、売り手側とやりとりを楽しみながら買うものなのだそうで、売買が決まると派手な手締めをしているのをおききになった方もいるかもしれません。
これも俗説だという方がいますが、熊手というものは毎年同じサイズにするか少し大きくするのが定番であり、小さくすることは避けた方がよい、という話があります。
売り手側の思惑なので関係ないという方もいますが、ほとんどの方は毎年同じ店で同じものを買うようですね。
大きくするのは、その年大きく儲けたり、新たな商売で成功した人だけだ、と考える方もいるようなので、ご自身のフトコロ具合と相談し、まずは現状維持を目指していきましょう。
占い師の決意表明に出かけよう!
なお昨今のコロナの影響により、現場では検温や住所などを記入した用紙が求められたりしていましたが、2022年以降制限がない開催ということになっているようなので、もしかするとそういったことが簡略化されたり、なくなっていたりすることもあるかもしれません。
それでも体調がよくない時には、今年は2回行くチャンスがありますので、無理をせず出かけていきましょう。
特にこれから占い師として活動をしていきたい、会社を辞めて占い師として独立したい、というようなお気持ちがある方は、早い段階から決意表明をしに行くのもおすすめ。
ちなみに御朱印もありますので、各酉の日すべて集めるために、全日お参りに出かけるというツワモノさんもいらっしゃるそうです。
ご興味のある方は合わせてチェックしてみてください。