【占術迷子さん】昭和の時代からおなじみ! トランプ占い

自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!

そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。

一時下火になったトランプ占いですが、また復活のきざしがあります。
昭和の時代から、相性占いを中心に愛されてきたトランプ占いについてお話いたします。

ゲーム用と占い用は使い分ける

だいたい一家に1つはトランプがあると思われますが、実際はゲーム用と占い用は完全にわけるべきと考えられています。
ですので今手元にあるものが新品でないのであれば、新しく購入する必要があるのです。
せっかく占い用に使うのですから、ちょっとおしゃれなデザインであるとか、変わった形のものなどを思いきって選んでみるのもよいでしょう。

たとえばトランプは一般的には白地ですが、あえて黒地のものにしてみる、お花のもよう海外の絵画が描かれたものにしてみるなど、ゲーム用とは一線引いたものにすると、トランプ占いをするんだ、という気持ちにもなるかもしれませんね。
大きさは問いませんが、大きすぎて使いづらいとか、紙質でカットしにくいとか、そういったストレスなく使えるものであれば何でもOKです。
ただし少しカジュアルな感じになりますので、どちらかというとイベントでの占いなどに向いています。
占い関連の求人に応募する際、実技試験で使うのは避けた方が無難。

タロットとも関連!?

そもそもトランプは中国が発祥と言われており、40枚の「葉子」と呼ばれるものが大元とされているとのこと。
これが中東からヨーロッパに渡ったらしいのです。
この当時はタロットと同じように「杖(ワンド)」「聖杯(カップ)」「貨幣(ペンタクル/コイン)」「刀剣(ソード)」がモチーフになっていたそうです。

15世紀になって、今でいう「ダイヤ」「クラブ」「ハート」「スペード」が誕生したというのですから、比較的トランプでおなじみのマークは新しいということになりますね。

ところでなぜトランプが占いで使われるようになったかは、はっきりわかっていないようです。
ただタロットよりは古いと言われているので、18世紀以前のことではないでしょうか。
19世紀に入り、ヨーロッパではトランプ占いが大流行するのですが、あまりの熱狂ぶりに禁止令が出ていたそう。

日本には16世紀にトランプが持ち込まれたと言われます。
ご存知のようにトランプというのは和製英語で、英語では「Playing Cards」となります。
「Trump」という英語もあるにはありますが、切り札という別の意味になりますから注意しましょう。

ひとり占いも相性もどちらもOK

トランプ占いでは、自分のことを占う他、相性占いなども楽しむことができます。
鏡リュウジ氏の「鏡リュウジの世界のひとり占い」という本にもトランプ占いは登場していますが、トランプひとつで誰でも占いが楽しめる、というところが最大の特徴でもあります。
安価で入手でき、すぐに楽しめるものですので、ひとりで楽しむもよし、友人と集まってお互いを占い合う形でもおもしろいでしょう。

ちなみにトランプ占いにも正位置と逆位置の概念があるそうです。
わかりづらい方は逆位置をとらなくてもOK。
トランプそれぞれのカードの意味については、ネットでも調べることができますし、トランプ占いの本にも紹介されています。

みんなが熱狂した「相性占い」

最初に何について占うかを決めておきます。
卜術ジャンルになりますので、なるべく具体的にしぼった質問にしてください。
なおジョーカーは含めず52枚のトランプを使うのが一般的なようです。
枚数を確認したらトランプを裏返しのまま、タロットのように時計回りに両手でシャッフルします。
質問内容をしっかり思い浮かべて行いましょう。
ひとつにまとめたらカードの山を2つ3つにわけ、違う順番でひとつにまたまとめるようにします。
今回はふたりの相性を知る展開方法をご紹介いたしましょう。

52枚のトランプからハートのKとQを除き、残りを先ほどの手順でひとつにまとめます(これが手札になります)。
次にハートのQを手札の一番下、Kを一番上に置きます。
カードを表にしながら右へ並べていきます(つまりKが左端、Qが右端になる)。
1列に並べるため広いスペースでやってくださいね。
同じマークまたは同じ数字にはさまれたカードの間にある2枚以下のカードをのぞいて、残ったカードを左につめていきます。
たとえぱスペードの4とクラブの4の間にダイヤの6とダイヤの2があれば、ダイヤの6とダイヤの2がとれることになります。
とれるのは2枚以内の場合のみであることに気をつけましょう。
手札がなくなるまで繰り返して、最終的にKとQの間に何枚残ったかで占います。

0枚: 両想い
1~4枚: 悪くない相性
5~9枚: フツーの相性
10枚以上: 障害が多い

気になる方がいる、という方にやってさしあげてはいかがですか。
もちろん占い師自身の気になるお相手のこともこっそり占うことができますよ。
練習がてらお試しください。