Q. 占ってはいけないジャンルがあるとききましたが本当なのですか?
恋愛や仕事については問題ないと思いますが、具体的には何がいけないのですか?
何でも占ってOKなわけではなかった!
占いの世界において、占ってはいけないタブーな事柄が存在します。
仮にお客さま側から相談を持ちかけられたとしても、占い師は答えるべきではない、占ってはいけない、という暗黙のルールがあるのです。
占いサイトなどに所属する場合でも、規約でこういうことは占わないでください、とか、お客さまからそういう相談がきたら必ず事務局に報告してください、などと言われます。
いったいどういう内容が問題となるのでしょうか。
生死・病気に関する話
業界の方にお話をうかがうと、これらを占ってしまうと「医師法違反になるから」とのこと(医療従事者以外はそういう判断をしてはいけない、と定められている)。
つまり法に抵触するのでNGということですね。
そもそも人の寿命などは大きく言ってしまえば「神の領域の話」でもあり、一個人がどうこう言う話ではありません。
それほど神聖なものであるのです。
むしろ主治医や他の専門家の方におまかせすべき内容でありましょう。
妊娠の可能性についてなども「生」にかかわる話になりますので禁止しているところが多いようです。
占うまでもなく、時がくれば結果が出てくるものについては占わないことです。
中には「子宝運」としてみている方もおられますが、これは運気があがった時を狙い対策をしようとされている方向けのもののようです。
合否・当落に関する話
いわゆる「当てモノ」と呼ばれる類のものになります。
「当たるかどうか」が目的になってしまっていて、占いの領域からははずれているといえるでしょう。
「合格するために今何が必要なのか」「塾と家庭教師どちらが自分に合っているのか」という内容であれば問題ありません。
合格という結果に向かって、今できることを精一杯努力するのが最善ですし、それに気づいておられる方は占いに頼りません。
また合否結果も先ほどご説明したように「いずれ必ず結果として出てくる」ものになりますので、占う意味がないでしょう。
合格します、といわれ安心して何もしなくなったら、結果はどうなるかおわかりになりますよね?
ギャンブル・株・投資に関する話
これも当てモノの部類に入ります。
確かに宝くじや万馬券、株で大きく当たりを出すことができれば、さして努力もせずに大金持ちになることはできるでしょう。
ある意味人生を大きく変える(狂わす)可能性があり、人間の丸出しの欲のために占いを使うというのは少し違います。
また番号が当たらなかったといって襲われた占い師も過去にいるとのことで、リスクが高いため禁止している占いサイトも多いようです。
たとえば「自分がギャンブルにのめりこんでしまうのには、どんな原因があるのか」という視点で占っていくのなら大丈夫です。
犯罪に関すること・人探し・失せ物
これも当てモノの部類に入ってきます。
よく「家出した子供のことを聞きたい」という相談があるようですが「頼まれていない他人」のことは占ってはいけないという考え方があります。
「子供が家出したことにより、自分はどうするのが最善なのか」というような、依頼した側が主語になる内容であるならOKです。
テレビなどでは霊能者がいなくなった子供を探すドキュメンタリーを放映していたこともありますが、やはり警察など専門機関に任せた方がよいジャンルの話ですね。
また「○○を盗んだ犯人は誰なのか」という相談もNGとなります。
「盗まれたことにより、自分にどんな影響が出てくるのか」という内容であれば占えます。
法律に絡む話
「裁判で勝てますか」などの相談もNGとされています。
これも専門家の方におまかせするべき内容です。
裁判に勝てなかったから、といって、占い師側に嫌がらせをする方もいたそうです。
他人の不幸・呪いに関する話
よくきくお話が「私の彼氏を奪った○○の運気が下がるのはいつかみてください」というような内容。
自分の運気がダウンする時の対策を知りたい、というのであればまた別の話ですが、他人を陥れようとしている人の手助けをするのはいかがなものでしょうか。
当然そういった手助けをしてしまうと、占い師を陥れるのを手助けする人が因果により出てくる可能性もあります。
占いは前向きになるため、幸せになるためのものであり、人を不幸にするものであってはなりません。
また他人の人生に同意もなく介入したとして、依頼者側が幸せになるとは限りません。
対人関係で悩んでいる場合などは、その結果から「ご自身が」「どうあるか」を再認識するものでありましょう。
そもそも憎しみの気持ちをずっと持ち続けているというのもかなり辛いお話です。
それよりもご自身がそのお相手より幸せになる方が、はるかに可能性として高いでしょう。
マンガの主人公などとの恋愛話(非現実的な内容)
マンガの主人公や芸能人の方との恋愛について相談される方もいらっしゃるようです。
一般人と結婚される芸能人の方も確かにいらっしゃいますが、ストーカーを助長することにもなりかねないので、占えないとする占い師の方は多いようです。
中にはそのマンガの作者さんのアシスタントになろうと専門学校に通ったり、所属する芸能事務所に就職するために活動するなど、ご自身で努力を重ねている方もいらっしゃるのですが、あくまで縁をつなぐのはそういったご自身の行動力であると考えつつ、常識的な対応を心がけるべきです。
しかしながら完全にその世界に入ってしまっている方は、占い師側が何を言っても聞く耳をもたないので、占ってくださいとお願いしても断られる可能性が高いでしょう。
占い師を試すような話
「私の推しメンは誰だかわかりますか?」など、相談とは何の関連もない話題をふったり、何も言わずに結果だけ引き出そうとしたりするような行為がしばしば見受けられます。
占い師の力量を試したいのか何なのかよくわかりませんが、いきさつも語らない、何を知りたいのかも話さない、というのでは占い師側も困ってしまいます。
中には「霊感ですべてみますので、何も語らなくても大丈夫です」などとプロフィールに書いている方もおられますが、そういう方をのぞいては、きちんと何を知りたいのか、どういう方向性にすすんでいきたいのか、を相談する方が望ましいと言えます。
またわざとウソの情報を伝えたりすれば、当然本来出るべき結果とは違った内容が提示されてしまいます。
時間とお金のムダにならないよう、誠実に相談内容に向き合いましょう。
同じことを何度も占う行為
業界では「再占(さいせん)」と呼ばれるものです。
同じ質問をいろいろな占い師の方に相談するのも再占とされており、中には「他の先生からはこんなことを言われたんですけど」など、他の占い師と比較するような発言をされる方もいらっしゃるようです。
納得できない内容の結果だったからといって、同じことを何度も占うのは精度自体が下がると言われ、やる意味がありません。
そもそも占いの結果を軽視している、という見方にもつながるでしょう。
誠心誠意占ってくださった占い師のみなさまに対しても失礼きわまりない態度です。
ご自分の望む結果が出るまで占いをし続けるというのは、ご自身では何ら変わることなく、いいものだけを受け入れようという姿勢があることを物語っています。
占いではしばしば「こういうことをしないようにしましょうね」という警告の意味合いの内容が出ることもあります。
それをもとに方向転換をしたり、考え方そのものを変えることで運勢を変えていこうという使い方が好ましいとされるわけです。
同じ質問をされるのであれば、状況が変化した時にされるとよいでしょう、とアドバイスを。
公序良俗に反する話
これは人によるのですが、浮気や不倫については公序良俗に反するため占えないとしているケースがあります。
自分のパートナーが誰と浮気をしているか、ということを探り出そうとしても、悩みの種が増えてしまうだけですよね。
また浮気や不倫について受け付ける占い師の方によると「浮気や不倫がうまくいっている時には誰も占いになんかこない。そろそろやめ時じゃないかと感じ始めた時や、友達などにやめろと言われ、関係を収束させたくなった時に来ることが多い」とのこと。
つまり自分がこれからどうするのか? と考え直すタイミングの時に相談がくることが多いということです。
ご自身で自分の未来をどうしていきたいのか、など前向きに占いを活用していくのはおすすめ。
間違っても「相手と奥さんを別れさせるにはどうしたらよいですか」などという相談を受けないように。
占いは「幸せになるため」のもの!
占いは今よりもっと幸せな未来をつかむために活用するもの、と心得ましょう。
誰も幸せにならない、占っても意味がないことに執着するのではなく、問題に向き合って乗り越えるために利用するのがベターです。