避けて通れない! 占い師のおカネの話

占い業界は「月給」ではない!

占い業界では業務委託契約になることが一般的です。
電話鑑定であれば「1分いくら」対面鑑定であれば「10分いくら」メール鑑定であれば「1通いくら」といった具合で、お客さまがついた分だけ収入になるという形になります。
いわゆる歩合制ですね。

つまりお客さまがいない間は報酬が発生しないということになりますので、待機時間が長かったとしてもゼロやマイナスということがあり得るのです。
まずはこの点をしっかりおさえておきましょう。

それ以外にも契約や支払いの時にいろいろおカネの出入りがありますので、そのお話をさせていただきます。

印紙代

会社によるかもしれませんが、契約時に収入印紙代として占い師側が支払うケースがあります(400円ほどとききます )。
しかも応募時にはその話はなく、内定となり契約を結ぶという時になって言われるそうなので注意してください。

印紙が必要になる契約は限られているようで、契約書が電子版の場合は不要になるようです。
これについては企業側から説明がありますので、よくきいておくこと。
余裕のある方は、事前にどんな契約の時に収入印紙が必要になるか確認しておくとよいでしょう。

撮影代

これも会社によりますが、撮影スタジオと提携していたり、自社の傘下に撮影スタジオがある場合、宣材写真を撮影するために撮影代を占い師側が支払うことがあります
ご自身で宣材写真をお持ちの場合、それを使うこともできますが、中には必ず新しく撮りなおす決まりになっているところもあるそうです。

プロに撮ってもらえますので、それなりの雰囲気のスタイルにしてみたり、非日常を楽しみたい方にはよろしいかと思います。
価格は2万円台が多い印象です。

事務手数料

これも会社によるのですが、事務手数料(契約書の作成その他? )に対し、占い師側に請求がくることがあります
中には初回の報酬から差し引くケースもあるようです。

金額的には1000円~3000円くらいだそうですが、初回の報酬が少なかった場合、かなり手痛い金額かもしれません。

振込手数料

意外にバカにできないのが、毎月の報酬に対する振込手数料
良識のある会社ですと、手数料は全額会社負担ですよ、と説明がありますが、中には「○○銀行の振り込みに対してはかかりませんが、それ以外の銀行ですと540円差し引きします」や「全額占い師さんに負担していただきます」というところもあるそう。
応募の時点で振込手数料がどうなるかは必ず確認しておきましょう。
長い目で見ると差引金額の大きさが響いてきます。
手数料が優遇される銀行の口座を持っているなら、必ずそこに振り込んでもらうようにします。

報酬金額

もっとも重要な報酬金額ですが、会社や占いスタイルによってかなり幅があります。
電話占いの場合、お客さまが支払いする金額が1分150円くらいから。
メール占いでは同様に1通3000円くらいからが相場とされています。
チャット占いでは1文字いくら、と1分いくらのパターンがあり、サイトによって差があるようです。
もちろんこの金額がそのまままるまるもらえるわけではありません。
しかし登録企業と折半するわけでもないのです。

全体を通してよくおききするのは、電話占いの場合企業と占い師の取り分は75%:25%
つまりお客さまが1分150円支払うとすると、占い師の取り分は150円×25%=37.5円ということになります。
この端数を切り上げるのか切り捨てるのか四捨五入するのかも、サイトにより差異があるようです。
中には70%:30%のところや50%:50%、逆に占い師側の取り分が多い30%:70%や20%:80%というところも存在はしていますが少数派です。

メール占いも同様にこの比率で計算するところと、一律で支払金額が決まっているところがあるようです。
占い師側は1000円くらいのところが多い印象です。
チャット占いに登録されている鑑定士の方におうかがいしたところ、もらえるのは1時間で1000円くらいですかね、とのこと。

占い師は稼げるというイメージがありますが、実際はけっこう長い時間待機してお客さんがたくさんつかないと金額がいかないことがわかります。
なおこの企業側が持っていくパーセンテージ分は、とりわけ広告宣伝費に使われていると言われます。
安定してお客さまの集客をするために広告効果の高い宣伝を使う必要があるのですね。

たとえばテレビに出ると、その影響はかなり大きく、一般的な街のお菓子屋さんなどても、紹介されたら連日行列になるくらいですから、占い業界でも同様の効果が期待できます。
ですので質のよい、宣伝効果の高いところに広告をうつ必要があるのです。

ペナルティ

時々きく話ですが、月間○○時間待機という形で契約しているのに、それを下回ってしまうと報酬がダウンする、契約期間中に辞めることになり違約金をとられる、といったペナルティのようなものもあります。

契約書をもらったら、最初の話と違う、あるいはこんな話きいていない、というような内容が盛り込まれていないかきちんとチェックしましょう。
たいていの人はめんどくさがって契約書をもらったものの読んでいないようです。
署名捺印した後で「これはちょっと違うんじゃないですか」「だって署名捺印してあるじゃない」とトラブルになるケースが多々あります。
特に占い師側が払う可能性のあるものは何で、いくらぐらいなのかを、もらう金額以上にきっちり把握しておく必要があります。

占い師は稼げるイメージですが…

生活に直結するおカネの話ですが、けっこうさまざまなものが差し引かれる可能性があるとおわかりいただけたかと思います。
占い師は稼げるイメージがこわれてしまった、という方もおられるかもしれませんが、長く活動していくうちに昇給があったりもしますのでやりがいは感じられるでしょう。

まずは地道にリピーターさんがつくよう、全力で鑑定していくことを意識してみてください。