命術をやっている人はここへ行け! 占い師向き神社

よく占い師になりたいんですが、どういうところにお参りに行けばいいのですか、普通のところでもいいんでしょうか、という質問をいただきます。
年も明けたことですし、業界の方より占い師が行くといい神社について教えていただきました。

何と占い師向きといわれる神社が存在していた!

とりわけメイン占術が命術(星の動き関連)の方に、ぜひともおすすめなのが秩父神社千葉神社とのことです。
なぜこの2つなのか、といいますと、どちらも北極星と北斗七星をお祀りしているからなのだそうです。

お祀りされている「天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」は古事記によると、天地開闢(かいびゃく)の折最初に生まれたとされる神々のひとりです。
天の中心におわす神、ということで天の中央にあり、他の星の中心にある北極星の神、とされる妙見信仰と習合し信仰対象とされてきたようです。
妙見信仰はもともと古代バビロニアに端を発し、インドや中国を経由して仏教とともに我が国へ伝来したのだそう。
紀元前数千年前のバビロニアの遊牧民が、すでに北極星=神として信仰していたとは驚きです。

中国の道教にも北極星・北斗七星信仰があったそうですが、これがインドの菩薩信仰と習合し、日本に入ってきたと考えられています。
昔から不動ゆえに北極星を頼りに方角や自分の現在地を知る、ということはポピュラーなやり方でした。
時代劇などにも、北極星を探して旅をするシーンがあるほどです。
はるか遠い昔から北極星は別格の扱いだったようですね。

別名 “星の仏さま”

ちなみに道教では北極星は北天の星辰から「北辰」とも呼ばれ、北辰 = 宇宙を支配する最高神、その乗り物とされてきた北斗七星とともに、神格化され、それが仏教に入った時に「北辰妙見菩薩」に変わり、最終的に天之御中主神と習合した、という流れだそうです。
そのため妙見菩薩の別名は「北辰尊星王(ホクシンソンショウオウ)」ともいいます。
星の仏さま、とは何ともロマンチックな響きですね。

ところで「妙見」とは妙なる視力、つまり善悪や真理をよく見通すということです。
また菩薩(本来は悟りを得た人、という意味)とついてはいますが、インドの菩薩とはニュアンスが違っていて、言うなれば七福神でおなじみの弁財天や毘沙門天などと同じグループのため、少し格下の扱いになってしまうようです。

占い師向けの神社で決意表明!

このように多くの星々、あるいは方角や方位を支配するいわば「星の王」ともいってよい妙見菩薩ですが、そのお力ゆえに人の星(運命)や方位・方角を守護してくださると伝えられているのです。
それゆえに陰陽道をはじめ、易や九星気学の根本であると考えられるところからも、特に命術を扱う占い師は一度は参拝するのがよいとされます。
命術を学び始めた方も、これからしっかりやっていく決意表明に出かけてみませんか。