コロナの影響もあり「占い師として人の役に立ちたい」とお考えになる方が増えてきたようです。
占い師になるにあたりどんなスタイルで鑑定をするのか、というポイントが出てきますが、昔ながらの対面スタイルでやってみたい、とお考えの方にはどんな要素が必要なのでしょうか。
対面占いってどういうもの?
対面占いとは、イベント会場や占いの館などの場所に出向いたり、ご自身の家や事務所、レンタルルームなどを使ったりして、直接お客さまからご相談内容をおうかがいし、会話しながら占いをすすめていく形式です。
お客さまの表情や反応をみながら鑑定をすすめることができるので、いまだに根強い人気があります。
また「お客さまから見られる」という部分も重要な要素になりますので、占い館所属のための面談やオーディション(実技試験)では、服装や清潔感、言葉遣いや行儀作法なども見られるようです。
これから占い関連の求人に応募を考える場合には、自分がどういった場所で占いを提供していくのか、も大切な要素に。
対面と電話、対面とメールなど複数対応される方もいらっしゃいますので、ご自分のライフスタイルと相談していきましょう。
求人募集要項と契約内容はよく見よう
どんな形で占い師として登録するにしても、大切な要素になるのは求人募集要項と契約内容になります。
中には求人募集要項と契約内容に違いがあったり、求人募集要項には何も記載がなかったのに、契約書をみたらとんでもないことが書いてあった、というケースもあります。
まずノルマなどが要求されていないかよく確認しましょう。
求人募集要項ではノルマなし、と書いてあったはずなのに、1日の売上がこれこれとか、最低何時間待機、といったことが契約書に盛り込まれていることがあったりします。
一見すると、ノルマを達成することにより会社に貢献しているように感じるかもしれませんが、実際問題ノルマを達成できる人はそれほど多くはありません。
むしろ達成できない人の方が多いかもしれませんね。
達成できないことにより「自分は向いていない」と気持ち的に落ち込んでしまい、そのまま辞めてしまうケースも珍しいことではないのです。
ちなみにノルマが達成できない場合、お給料がダウンしたり、罰金・罰則があるケースもあるのでさらに注意が必要です。
在籍に費用はどのくらいかかる?
通常はお店に在籍する場合、特に費用はかからないのですが、中には宣材写真を撮影するための撮影料や、登録料という名目で占い師側が徴収されることがあります。
占いの仕事はほとんどが業務委託契約であり、お客さんがついて初めて「○分いくら」で報酬が発生します。
つまり時給ではなく歩合給ですから、お客さんが入らない場合はどんなに待機していてもゼロになってしまいます。
その上お店や会場までの交通費は自腹。
そのためトータルで見ると赤字になることもあるのです。
こういった部分も加味して所属先を選ぶ必要が出てきます。
カフェなどで対面鑑定する形もありますが、この場合も売上の何%かをカフェ側にお支払いしたり、必ず飲食しなければならない、などの決め事が出てきたりしますので、そのあたりの費用も頭に入れておかなければならないでしょう。
他にはどんな特徴がある?
対面占いにおいては、お互いの表情や展開しているカードなどの情報が視覚的に入りやすい、というメリットがありますので、より安心感があります。
特にカード系の占いにおいては、目に見えない部分をカードを使ってあぶり出す、という要素がありますから、目に見えないところを直接視覚化することにより、お客さまにも理解しやすいというのが最大の利点といえるかもしれません。
美しいカードを展開するだけで見栄えもしますので、楽しみにされているお客さまもおられるようです。
ただイベント会場などでは個室になっていないことも多いので、デリケートなお悩みだと相談しにくいとか、わざわざそこまで足を運ばなければならない、という理由から、お客さまが限定されてしまうといったデメリットもあります。
とりわけ個人で開業されている占い師の方に対面占いを申し込む場合、金額が高額になったり、金額設定がわかりにくいなどの問題点が出ているようですが、占い館に所属する場合には料金が明朗であり安心です。
まとめ
このようにトータルで見ていくと、
○お客さまと顔をつきあわせていても必要以上に緊張しすぎない
○明るい対応・表情に自信がある
○清潔感や見た目に気を配れ、不快感を与えない
がベースにあるのに加えて、占いの技量が求められるということになります。
またコロナ問題により、直接足を運ぶお客さまが以前より少なくなっていて、まだ完全に客足が戻ってはいない、ということも視野に入れておく必要があるでしょう。