占い師になりたいというお気持ちはありながらも、周りの方の反対やご自身が置かれている環境から、躊躇される方も少なくないようです。
確かに占い師というと、怪しいとか不安定だとか、どうしてもネガティブなワードがついてまわってしまいます。
個人事業主としてやられている方でも、収入が安定しないとお悩みの方がおられるくらいで、実際業界の中でも「占い師は副業でした方がいい」という意見があるほどです。
金銭的な問題が大きい
ゆくゆくは個人で占い師としてやっていきたい、とお考えの場合でも、まずは基盤をしっかり整える必要があるでしょう。
占いの知識や実践のキャリアなどはもちろんですが、最終的には時間とお金の問題が出てきます。
ご存知のように占いの仕事はほとんどが業務委託契約となっています。
わかりやすく言うと「1分いくら」「1通いくら」というような歩合の世界で、お客さまがついた分だけが収入になる、ということですね。
つまり一般的なアルバイトなどのように時給制ではありませんので、何時間待機していようと、お客さまがゼロであれば収入はゼロです。
対面占いでは、お客さまがつかなくても場所代は引かれてしまうとのことですから、ゼロではなくマイナスになってしまう、ということになります。
こういった面からも、なりたいけれどあきらめてしまう方が多いのではないでしょうか。
業界としては占い師さんが増えて、業界が活性化するのは歓迎という向きもあるのですが、なかなかうまくいかないものです。
ではお金の問題が解決すればOK?
逆にいえば、時間とお金の問題に折り合いがつくなら、占いの仕事に力を入れることは理論上可能なわけです。
家族などの協力も不可欠となりますが「ある程度の収入を確保しながら占いのキャリアを積んでいく」ことがひとつの選択肢になることでしょう。
いわゆる副業占い師というポジションです。
また業界の方の話では、職業を占い師と書いてアパートを借りようとすると審査に通らない、というケースがあったそう。
そういった意味でも固定収入を持つことは重要なのです。
占い師という夢をあきらめるのではなく、手探り状態になったとしても、コツコツと占いを続けていく気持ちを持ち続けていただきたいものです。
時間のやりくりも大変
もうひとつのネックになってくるのが、占いにさくことのできる時間になると思われます。
占いサイトにおいて、おおむね月間○○時間待機、というノルマ的な文言をごらんになった方もおられるでしょう。
固定収入を持ちながら、この占いに対する待機時間をこなしていくのも慣れるまでは大変かもしれません。
可能であるなら待機ノルマが少ない、もしくはないところを選んで経験を積むのもひとつの方法です。
フルタイムで8時間勤務をこなし、帰宅後家のことをすませてようやく占いの待機、という形になりますと、どうしても1日2~4時間くらいしかとれないかもしれません。
そのため土日祝日で長い時間待機しないと、月間ノルマの時間を切ってしまうから、ということで、睡眠時間を削ったり、自分だけ旅行に行けないなど、どこかで帳尻をあわせなくてはならなくなったりします。
この状況をどう感じる?
「そんな思いまでして占い師になりたくない」のか「そんな状況でも占い師になりたい」と感じるのか
人によって差はあるでしょうが、どこかに所属してノルマに追い回されるよりは、自分のペースでSNSなどで格安鑑定を募集してみたり、あるいは友人などの紹介により個人で細々とやる、という方が性に合う方もおられるかもしれません。
あるいは占い師(= 鑑定をする)にこだわらず、占い関連の仕事を幅広く請け負う、というやり方もあるでしょう。
他にどんな占いの仕事があるかは、こちらも参考になります。
占いというとほとんどの方が「鑑定をする(占い師)」とイメージされるようです。しかし鑑定をするだけが占いではありません。 どちらかというと占いは好きだけど、鑑定とか自分どうなんだろう、と悩んでいる方もおられるのでは?ひと口に「占い業界[…]
「なぜなれないか」を改めて考える
「なれない」のか「なりたくない」のか「やりたくない」のか「できない」のか。
今占いに力を入れられない理由は何であるのか、少し整理してみるといいかもしれません。
もし鑑定にこだわっているのであれば、自分がなぜ鑑定という面でうまくいっていないのか、立ち止まって考えてみるタイミングということも考えられます。
師匠やリピーターの方がいれば、そのヒントがもらえる可能性がありますね。
あるいは無料占いをする際に、必ず感想などをもらうようにすることで気づきを得られることもあります。
自分の弱みや、中途半端になっている部分をきちんと認識することにより、この先の方向性を確実なものにするカギになることでしょう。