お客さまの○○したいんですが、が問題だった話

Q. 鑑定しているとお客さまはああしたい、こうしたい、とご希望をたくさんおっしゃってくるので、アドバイスなどもしてみたのですが効果がないようです。
他にどんな問題が考えられますか?

鑑定の場面ではありがちですが…

鑑定の席でこんなふうに相談されませんか?

彼氏(彼女)と復縁したいんです
転職したいんですけどできますか?
金運をあげたいです、どうすればいいですか

いずれも何かがほしい、何かをしたい、というような内容になっています。
そしてもっと深くみていくと、

○○したい(ほしい)けれども現実はそうなっていない

ということですよね。
ギャンブルが趣味だったりすれば、お金はいくらあっても足りないなあと感じるかもしれませんし、好きな人と別れてしまえば、後悔の中で何とか逆転してもとにもどりたい、と考えたりするのでしょう。
出会いがないから出会いがほしい、というような言い回しも同じことです。
一見すると、なかったらほしいよね、と感じることでしょう。
ですがここが落とし穴なのだ、と業界の先輩方はおっしゃっています。

具体的に何が問題?

○○したい、その裏には「ないので」が隠されている、これこそが重要なポイント。

つまり「ない」にフォーカスしている言い回しなのですね。
「ない」がベースにあると、どうしても「ある」という部分に対しては意識しづらくなってしまいます。
本当はいろいろと恵まれた点があったとしても「ない」に意識が向いてしまっているがゆえに「ある」の存在感がなくなってしまっているというのです。

さらに問題なのは「ない」にフォーカスすることによって「ない」状態が引き寄せられてくる、というところ。
いわゆる「引き寄せの法則」と呼ばれているものはネガティブなものにも有効なのです。

お金がほしいです → お金ないんです
出会いがほしいです → 出会いないんです

つまり「お金がない」「出会いがない」と宣言しているのと同じになるために、えんえんと「お金がない」「出会いがない」状態を引き寄せ、継続状態になるというわけです。
これに気づかなければ永遠に何かを欲している状況が続き、何も変わらないというのですから恐ろしい話です。
会社員を辞めて起業したい、という場合も同じ理屈となりますので、本気で起業を考えているのであれば言い回しを工夫しなければなりません。

お客さまの”叶わない”を逆転勝利へ!

お客さまがこのようにああしたいこうしたいと相談に来ているなら、まずはこのポイントをお話しして、一刻も早い対策を提案しましょう。
ではどうすればよいのでしょうか。
そう、「ない」にフォーカスしているのを「ある」にフォーカスしなおせばよいのです。
「ないのにあるとウソをつくのか! 」と怒られるかもしれませんが、現状を変化させるには大変有効なやり方だと言われています。

これこれこういう人と出会っちゃいました。今すごく幸せです!
起業しました。ドバイで順調に商売やっています!

すでにこの理想がかなった状態が「ある」というテイでいる、ということです。
こうなれば「ある」に視点が向いているのですから「ある」状態が引き寄せられてくるのだといいます。
ついつい「ない」と言ってしまいがちなお客さまであっても、ふだんから気をつけるようにすると、状態が改善されてくるのだそうです。

占い師はすでにこの願望が叶うことを前提に、さらにどんな行動をすればよいか、いつ頃動くのがよいか、というようなところから鑑定につなげていくとよいでしょう。