【お客さま素朴なギモン】心配性がなおりません

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. 常連のお客さまで、いつもあれこれ気をまわしすぎていて疲れている感じの方がいます。
自分のことは後回しになっているようなので、何とかしてさしあげたいのですが、どうすればいいですか?

他人のアレコレも気になる!?

職場であれこれ心配になってしまい、あれどうなってます、これはやりましたか、などきいてまわっているうちにウザいと言われ、なおした方がいいのかと思いつつもなおせず困っている、というご相談がありました。
ではなぜこういうことが起きてしまうのでしょうか。

上記のようなお悩みの場合、自分以外に対しても気をまわしていることがよくわかります。
極論かもしれませんが「相手を信用していない」ということになるでしょう。
そもそも信用できる人であれば、こちらがどうこういうまでもなく放置状態で、意識すらしていないはずです。
そしておそらく過去にどうなっていますか、ときいたら

「まだやってません」
「えー、これ今日中にやってもらわないと困るんだけど…」

というようなことがあり、それが根強く残って「今度もそういうことをされるのでは」というような不安感に支配されているのでしょう。
だからこそ、間違いなく着手しているかどうか確認しないと気持ちが落ち着かないのです。

一見すると、声をかけることで相手に気をつかっているようにも見えます。
しかしたび重なれば「信用されていないんだな」と相手も感じるようになり、ウザがられてしまうのも納得がいきます。

なぜ心配と感じてしまうのか

このように心配性の人は概してネガティブな思考を持っていることが多いようです。
自分に対してならまだいいのですが、他人に対しても勝手にネガティブなイメージを持ってしまうのはいかがなものでしょう。
そもそも「あれどうなってます? 」とたずねていますが、やる人は自分ではなく他人です。
他人の領分は他人にまかせた方がうまくいきます
他人に預けたわけですから、ご自身が不安に感じても仕方がないことなのです。

ではそもそもなぜ心配と感じるようになるのでしょう。
そこに「不確定な未来」があるせいです。
この先何が起こってどう転ぶのかがはっきりしないからなのです。

先ほどの例であれば、

どうなってますか ⇒ まだやっていない ⇒ 納期に間に合わないかも ⇒ 頼んだのは自分の責任 ⇒ 謝るのは自分 ⇒ そんなのはゴメンだ

というようなものを「未来に起きる可能性」として考えることが一因であると推測できます。
しかし「未来に起きる可能性」はひとつとは限りません
予定より早くあがってくる可能性もあるでしょうし、ぎりぎり間に合うかもしれません。
しかも「未来に起きる可能性」はこれに限った話ではなく、家族のことでも、恋愛のことでも、仕事のことでも、いろんな面に対して存在するのです。
生きている以上、霊能者でもない限り先のことなど誰にもわからないでしょう。
ですから未来に対する不安など、どうやっても消すことはできないのです。

業界の先輩直伝! おすすめワークとは

ひとつのワークをご紹介しましょう。
心配だ、と思うことを順番やジャンルは考えなくてかまわないので、紙にどんどん書いていきます。
漠然としたことでもかまいませんが、できるだけ具体的にどこがどう心配であるのか、を書いていくようにします。
それを見て

心配する必要があること
心配しても仕方がないこと

の2つに分類します。

心配する必要があることとは、心配した結果いい方向にいく可能性のあることです。
自分が慎重に行動した結果いい方向にいく、というようなものがここに当たります。
いついつどこどこに間違いなくたどりつけるか心配、ということであれば、事前に乗換案内や地図を参照してルートをしっかり確認すればよい話ですね。
こういうものを前者に分類するのです。

逆に心配しても仕方がないこととは、自分でコントロールすることができないもの
たとえば天災などは自分でコントロールできませんよね。
こういうものは後者に当てはめます。

心配性がなおらないと感じている人は、後者に分類されるものを比較的多く書いているようです。
要するに心配しても仕方がないのに、わざわざ気に病んでいるということ。
考えても仕方のないことを不安に思っても疲れてしまうだけなのです。

心配するからこそ、事前に危ないと気づけば避けることもできますし、慎重に行動することもできます。
ですが度が過ぎてしまえばまわりにも影響が出ますし、ストレスで疲弊してしまい、本来の力を出すこともできなくなってしまうでしょう。

心配性であることを自覚されているのならば、そんな自分も受け入れ、きっと大丈夫だと前向きに考えるようにアドバイスしてはいかがですか。
日々意識してもらうだけでも行動が変化していきますよ。