占い師になりたいと思う人の間違った常識8選

コロナ問題の影響もあり、テレワークなどが普及したおかげなのか自宅で副業を、とお考えになる人が少なくないようです。
その際、占いもひとつの選択肢として考えている、というお話をあちこちからおききしますが、ハードルが高すぎて挑戦できない、というご意見もいただきます。
しかしどうも「間違った常識」のようなものが散見されているようで…

1. 占い師はものすごく博識でないとやっちゃいけない!

多くの方がこのようにお考えになっているようですが、「ものすごく」でなくとも問題はありません。
業界の方の話では、人生経験が豊かな方が好ましい、とのことですが、若くても濃密な人生経験をされている方もいらっしゃいますし、タロットなどをされる方であれば錬金術とか、西洋占星術をされるのであれば神話などの知識がある方がお客さまに伝わりやすい、ということはあるでしょうが、必要以上に博識である必要はないと考えます。

2. 占い師は雰囲気がないとやっちゃいけない!

昭和の占い師の雰囲気というと、怪しいとかミステリアスとか、ある意味インパクトの強い方が何人かおられたせいで、それなりに雰囲気がないとやってはいけないとお考えの方がいるようですが、それも違います。

むしろ現在では占い= 明るい未来への道標、という考え方が生まれてきており、誠実でまじめ、明るい雰囲気の方も多数活躍されています。
お客さまのお悩みを少しでも軽くしてさしあげたい、という気持ちをお持ちの方なら、ぜひ挑戦いただきたいものです。

3. 占い師はたくさんカードを並べられないとやっちゃいけない!

タロット占いなどで、ケルト十字法のような枚数の多い展開法は確かに見栄えもよいですし、挑戦してみたいお気持ちはわかります。
ですが、どちらかというとカード1枚1枚がしっかり読めてこその展開法となりますので、少ない枚数で鑑定されている方もおられますし、枚数にこだわらなくても問題はないと思われます。

電話占いなどでは、お客さまの一問一答でカードを1枚ずつ展開し、最後に全体を見て総括をする、という鑑定をされている方もいらっしゃいます。
または潜在意識と顕在意識で1枚ずつ引く、過去・現在・未来でそれぞれ2枚ずつ引く、といった形も見受けられますので、この点もあまり気にしなくてよいと感じます。

4. 占い師はいろいろな内容が占えないとやっちゃいけない!

占いのサイトで占い師のプロフィールを見ると、得意な内容として「恋愛・結婚・対人関係・仕事・転職・人生」など多数載っているケースがあります。
それを見てそんなにいろいろ占えないといけないのか…とあきらめてしまうケースがあるとか。
実際占いの現場では、8割が恋愛がらみという指摘もありますので、恋愛関係が占える方が好ましいということはあるでしょう。

現職の占い師さんからの意見としては「8割恋愛・1割仕事・1割対人関係」というものもありましたので、少なくても恋愛と仕事はおさえておくと強みにはなるでしょう。
また対人関係と恋愛や仕事が結びつくケースもありますので、恋愛や仕事の占いをしていくうちに対人関係のヒントもわかってくる、という意見も見られました。
人間関係がイヤで転職したい、というお悩みがわかりやすいかもしれません。

5. タロット占いは78枚じゃないとやっちゃいけない!

タロットカードは22枚の大アルカナと56枚の小アルカナと2種類があり、22枚のみのものと22+56=78枚になっているもの(フルデッキと呼ばれます)の2パターンが売られています。
多くの方がタロット占いを認知しているものの、78枚も意味が覚えられないと挫折する方が多いそう。

実際の現場では必ずしも78枚フルデッキで占われているわけではなく、有名な先生でも大アルカナでしか占わない、という方もおられるそうです。
講座で78枚のカードの意味を教えていても「大アルカナでもけっこう読めるものよ」とおっしゃる方もいます。
78枚読めた方が深みとしては出るかもしれませんが、まずは22枚の大アルカナで占えるようになる形でも十分通用します。

6. 占い師は顔出しできないとやっちゃいけない!

昔は対面占いが主流だったこともあり、メディアに出ることが人気をあげるひとつの手段でありましたので、顔出しする方が好まれていました。
しかし先ほども申し上げたように、いわゆる副業占い師の方や主婦をしながら占いをする、というようなお立場の場合、必ずしも顔を出せるわけではありませんよね。
占いのサイトに登録する場合でも顔出しの可・不可は選べる傾向にあり、顔出し不可の場合はお花や景色のアイコンを使用するなどして対応いただけるようです。

中には顔を出した方がお客さまがこういう人だとわかるので、できるなら出してください、とお願いされるケースもある一方で、顔出しできない=すごい先生という印象を与えるので出さなくてもかまいません、というところも。
顔出し不可の場合でも部分的に出したり、後ろ姿などでも対応いただけるケースがありますので、申込みをする際に確認されるとよいでしょう。

7. 占い師は高い金額をとれないとやっちゃいけない!

まだ勉強不足だから有料で占いをするのはちょっと…とためらわれる方も多いようです。
「よく占いのサイトを見ると10分1000円とか書いてありますが、とてもそんな金額をとれるような実力はないので」と無料でお友達を占ったり、無料占いの募集をかけ続ける方がおられます。
そういう時は自分が提示したいのと同じような時間・金額の方に占ってもらう立場になって、どういうことを話しているのか、カードは何枚使っているのかなど調べてみて、それより少し安く800円にしてみるなど工夫をしながら、徐々に金額をあげていくとよろしいと思います。
実際に占ってもらうと、その金額でおトクに感じるかどうかもおわかりになると思いますので、あの金額でこの内容ならもう少し金額をあげてもいいかな、など目安をつけやすいでしょう。

8. 占い師になってもお客さまがくるかどうかわからない!

ご自身でフリーランスの占い師をやる、ということになると、ある程度知名度がないとかなり厳しいと思いますが、無料占いを100件やるなどして、リピーターを増やすことにより活動しやすくはなるでしょう。

またはどこかの占いサイトに登録(当然オーディションなどは受けることになりますが)することで、ご自身で集客をしなくても、お客さまがきてくれる流れをつかむことは可能です。
特に新人でデビューということになると、お客さま側も注目してきますので、その時にリピーターさんがつけばかなり強みになります。
それ以外でもサイトの併設ブログや、プレゼント企画などの参加によって目に留まるチャンスもありますよ。

多くの不安は「よくわからない」ことによりもたらされるものです。
まずはいろんな占いサイトにお問い合わせをしてみたり、占い師の方とSNSでつながってみるなどして、現場の生の声をきいてみるのも参考になるかもしれません。
いずれにせよ、まずは挑戦してみること。
つたない鑑定であったとしても場数を踏むことに意義があります。
ひとりでも多くの占い師さんが誕生し、業界が活性化することを願ってやみません。