【お客さま素朴なギモン】やたら頼られて疲れてしまいます

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. 決して小さくない部門にいるのですが、何かにつけて「これやって」「あれもお願い」と頼まれることが多いのが悩みです。
他に人もいるのにどうして私にばかり言ってくるのかわかりません。
仕方なく応じますが、毎日くたくたになってしまいます…

何かと頼まれごとが多い…

学校でも職場でも、必要以上にあれやって、これやって、とお願いする人はだいたいいるものです。
そしてなぜかそういう方の標的? になってしまい、自分のこと以外のこともせざるを得ない状況になってお困りのお客さまからの相談が出てくることがあります。
占いの求人に応募した際の実技試験でも、お題として出る可能性の高い話。
ご自身がこういった経験があるなら、それを踏まえてのアドバイスも参考程度にできるかもしれませんね。

人はお願いされて悪い気はしません。
どうでもいい人、いいかげんそうな人には頼みたいと思わないはずですし、多少信頼されているからこそお願いをされるのかな、と感じます。
お願いされた側も、せっかくご指名を受けたのだからと一生懸命ご期待にそえるようがんばります
一見すると大変耳ざわりのよい話にきこえてきますね。
しかし1度お願いをきくと、なぜか2度3度とお願いしてくるようになるのです。

人間には向き・不向きがあります。
得意・不得意があります。
本来得意な人や向いている人がそのジャンルをどんどん極めていく方がスムーズにものごとが運んでいくでしょう。

たとえば古い書類をダンボールに詰めて倉庫に持っていく時には、男性陣が台車に乗せて運んでいく方がよいだろうと考えます。
伝票の整理も経理の人がやった方が望ましいといえます。
しかしながら必ずしもそういった適材適所とはならず、イレギュラーに誰かにお願いしよう、というタイミングが存在します。
苦手なもの、得意ではないものをふいに誰かから頼まれた時です。

ある程度できる人であれば、得意そうな人からヒントをもらい、その後は自分でやっていくこともできるかもしれません。
ですが、まったく未知の世界で「これ、どうやるの??」と思い、ネットで調べてみるもよくわからず、得意そうな人に結局お願いする、ということがよくあるパターンではないでしょうか。

しかし大変残念なことに、そうでないパターンが存在することがわかりました。
何と「めんどくさい」という理由で他の誰かに仕事を丸投げする人がいる、というのです。

スムーズな仕事のために得意な人に頼む、が正解

不得意なジャンルのことを不慣れな人がやれば当然時間はかかりますし、思い通りにいかずイライラすることもあるでしょう。
たび重なればストレスに直結していく可能性もあります。
そのため誰かに仕事を肩代わりしてもらう、あるいはヒントを少しもらって要領のいいやり方を知る、というのはある意味当然の成り行きです。
チームワークもよくなっていくことでしょう。

しかし自分でやれそうなことまで人に丸投げするというのはいかがなものかと思います。
少なくとも他の方は、誰かに頼まれた仕事もやっているかもしれないのです。
さらにそこに仕事がプラスされれば、ひとりで3人分くらいの仕事をかかえこまなければならなくなってしまいますよね。
そうなると仕事の質も落ちるリスクが出ますし、体力的にもしんどくなってしまうでしょう。

時間は有限なものであり、それは万人に共通することです。
自分は楽をして残業せずに早く帰りたい、だから誰かに仕事やってもらいます、という姿勢は迷惑以外の何ものでもありません。
「あの人は仕事を丸投げするトラブルメーカー」というレッテルを貼られてしまえば、職場の雰囲気も悪くなります。
ふとしたことでうっかり迷惑をかけてしまった、というのであればともかく、あえて迷惑になることをしているわけですからとんでもないことです。

先ほど1度お願いをきくと2度3度と頼んでくる、という話をしましたが、1度そのようにカモにされてしまうと、味をしめてどんどん依頼してくるのだといいます。
比較的自分が明るい分野と感じるところならよいですが、そうでない場合は最悪です。
この場合はきちんと「NO」ということが重要です。

そのジャンルなら誰々さんが詳しいみたいですよ、といってそちらにお願いしてもらうなどの対応をしていくとよいでしょう。
毎度毎度言われるがままにお願いをきいてしまうとえんえんと付け狙われます。
できないことははっきりできないと言うことです。

断ると立場が悪くなる!?

「NO」ということで、自分の職場での立ち位置が悪くなると思い、なかなか言い出せない人もいるかもしれません。
ですができないことはできないと言ってよいのです。
キャパオーバーになり、そもそもの自分の仕事がおろそかになっては意味がありません。
人事考課などにもひびいてしまうことでしょう。
また声をあげなければ上層部にも伝わらないので、業務上問題はないと解釈されてしまうことも。
これではいっこうに改善につながるはずはありません。

自分の仕事とそうでないことはきちんと線引きすべきなのです。
余裕がない時に頼まれる仕事については、できるできないをしっかり見極めていきましょう。