お客さまが描く理想の未来に少しでも近づけるようにするには?
仕事として占い師を選べば、当然お客さまのさまざまな未来をきく機会があるはず。
しかしただ占いをして、表面的にこうですよ、というだけではAIの占いと大差なくなってしまいます。
実はこんな意外なやり方があるそう。
まるで自分がシナリオライターにでもなったかのように、理想の未来までの脚本を書いてみるのです。
それを繰り返し「演じて」いるうちに現実になるのだとか。
お客さまと一緒に「未来の脚本」を作ってみませんか?
たとえばティファニーの指輪が欲しい、とお客さまが感じているとしますね。
「いつまで」に欲しいのですか?
「誰から」欲しいのですか?
「どんなシチュエーションで」欲しいのですか?
といったことをヒアリングして、まるでドラマのようにストーリーを展開します。
あくまで主役はお客さまですから、現実にこうできない、といったことは置いておいて、とり急ぎ理想のストーリーを書き出してみます。
国語があまり得意ではないからそんな凝った話は書けない、という場合なら、まずはティファニーのサイトなどで好みの指輪を見てもらいます。
それを自分の指にはまっていると仮定して、どんな気持ちになるか、これをつけてどんなところに出かけるか、など、自由にお客さまにイメージしてもらうのです。
間違っても「何アンタ、それ借金でもして買ったわけ? 」などと、ネガティブなことを言い出す登場人物を出さないこと。
必ずティファニーの指輪に対するいいイメージだけを意識してもらうのです。
ティファニーの指輪をつけて、誰か素敵な男性にエスコートしてもらっている自分
ちょっといいレストランで、おしゃれして食事しながら時折指輪がキラリと輝く
そんなご自身をたっぷり想像してもらい、何度も繰り返し繰り返しお客さまにイメージしてもらいます。
可能であれば、実店舗に行って直接商品を見てもOKです。
大切なことは、実際もうティファニーの指輪を身につけているかのようにふるまってもらう、ということです。
モノでなく人に対してもOK
こういった「モノ」でなく人でも問題ありません。
彼氏彼女がいなくても、いたらどんなところに行くのか、どんな服を着るのか、どんな言葉を交わしていくのか、というような、具体的・リアルな想像がモノを言うのだそうです。
最後に結婚まで行くなら、いつどんなタイミングで婚約指輪やプロポーズが飛び出すのか、というような流れまで、しっかりとイメージしてもらいます。
こういう人と出会いたいな、というものがあるのなら、そういう人が集まりそうな場所に出かけていただくのもおすすめ。
特にキラキラしている人、楽しそうな人、いつも笑顔がはじけている人など、バリバリポジティブな方を探して会いに行くのが効果的だといいます。
業界の先輩の話では、こういったものを「予祝(よしゅく)」というそうです。
あらかじめ祝う、と書きますが、すでに叶っているテイで行動をすることにより、現実が追いかけてくるというのですね。
ですからリアルにイメージすればするほど効果的だといいます。
いきなり最初からうまくできなくてもかまいません。
大切なことは繰り返し、繰り返しそういうイメージを持ち続け、行動につなげていくということ。
さて、みなさんのお客さまのリアルなお望みはいったい何ですか?