自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!
そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。
鑑定をしていると、今日見た夢が気になった、などご相談される方がたまにですがいらっしゃいます。
確かにちょっと気になる夢、またはずっと引っかかっているような夢など、人によっては何か深い意味があるのではないかと思ってしまいますよね。
そのため実際お客さまにきかれたことがある方もいらっしゃるのでは?
そもそも夢の正体は?
ご存知の通り、人間の記憶は睡眠中に整理されることがわかってきています。
どうやらその整理の過程でできあがってくるものなのではないか、という説があるようです。
もともと人間の深層心理に深いかかわりがあると思われてきた夢ですが、深層心理が作り出す = 何らかのメッセージがある、と考えられてきました。
実のところ、誰しも必ず夢は見ているものであり、夢を見ないと思っている人は、夢を見たことを覚えていないだけだ、と言われています。
ちなみに一度の睡眠で見る夢は覚えている部分だけではなく、数回見ているのだとか。
ただし見た夢、として覚えられているのは、起きる直前の30分ほど前に見たものだけになるそうです。
また睡眠がレム睡眠とノンレム睡眠に分かれていることもよく知られていますが、レム睡眠中の夢に関しては、比較的内容についてもはっきりしていて、ストーリーまでも覚えている方がいらっしゃるのに対し、ノンレム睡眠の間に見ているものについては、ぼんやりとしていてよく覚えていない、思い出せないと言われます。
つまり夢として覚えている場合は、起きる直前がレム睡眠だった、ということになります。
レム睡眠の時に夢を見ていたとしても、その後にノンレム睡眠がきてしまえば、おぼろげになり忘れてしまうのです。
どんな夢か、そこに出てくるシンボルがポイント!
先ほど夢には深層心理と深いかかわりがある、と考えられてきたというお話をしましたが、実際のところ自分がこうありたい、こういうふうになっていくんだ、というような強いお気持ちや、ふだん自分がいろいろと気にしてしまっていることなどが反映されてくると考えられています。
ふだんは顕在意識でタブーな事柄として抑え込んでいることであっても、寝ている時は無防備になりますので、夢にあらわれやすくなる、というのですね。
しかしながら、どんな夢でもダイレクトに自分の要望が反映されるわけではなく、何かのシンボルや示唆としてあらわれるケースがあるのだそう。
つまりいわゆる夢占い、夢判断というジャンルにおいては、こういったシンボルを読み解いていく、という形になるのです。
たまにヘンな夢、物騒な夢もありますが…
しかし先に述べたように、人間の記憶は睡眠中に整理されていくので、自分が体験したことや、見たりきいたりしたことが断片的に出てきて、ストーリーを構築していくと考えられています。
そのため見る夢の内容は日常的なものが多いといえます。
まれに本や映画、小説などに強く影響を受けている方が、そういうものの内容を強く意識していて夢に反映されてくるケースがあり、その場合、体験していないことや現実にはありえない内容の夢になることもあるという意見も。
よくきくのが誰かに追いかけられているとか、誰かに殺されそうになったとか、かなりネガティブな内容の夢を見てハッと目を覚ました…というもの。
いわゆる悪夢の類ですね。
これも結局先ほどの説明のように、直前がレム睡眠であったためによく覚えているわけです。
しかも「睡眠中の記憶の整理」の過程でネガティブな要素が多ければ、処理の過程で悪夢を見てしまうことになるでしょう。
特にストレスをかかえている方の場合、悪夢を見る確率が高くなるとも言われています。
内容的にも先ほど登場した「追いかけられる」「殺されそう」の他、「走って逃げている」「途中でどこかに落ちてしまう」「逃げようとして飛び降りる」というような、日常に出てきそうなワードが並んでおり、ふだんの生活に潜んでいそうな内容の悪夢を見ている人が多いと考えられますね。
これとは別にトラウマをかかえている場合、それが夢として出てくることもあります。
この場合は覚醒時にもフラッシュバックするなどの形で表面化するという違いがあります。
こうなってしまうと、どこまでが夢でどこまでが現実なのかがわからなくなってしまい、ひどく悩んでひきこもりになってしまったり、うつを発症したりするリスクが高まる懸念が出てきます。
イヤな夢を見ないようにする方法はある?
これでは夢を見ること自体ゆううつになってしまって、寝るのが怖いと考える方もいらっしゃるかもしれませんね。
誰しも悪夢は見たくないですし、目覚めが悪いというのもいただけません。
悪夢を見ないようにするには、寝る前に「今日起きたイヤなこと」を思い出さないことがコツのひとつといいます。
「今日起きたイヤなこと」をあれこれと思い出し、ああだったらよかったのか、こう言えばよかったのか、などと振り返ったり、明日もこんなだったらイヤだなあ、と勝手に不安がったりすると、それが夢に反映されやすいという傾向があるそうです。
逆に考えれば、何か楽しいことやワクワクすることを考えながら眠りにつく方がよいのでしょう。
少なくとも寝る前にネガティブな気持ちにならないよう注意した方がよさそうです。
占い師はどういうふうに対応するのがよい?
こういった観点からも、あくまで夢占いや夢判断をする時には、
同じような夢を何度も見ている
同じような人が何回も出てきている
というような繰り返し出てくるモチーフについて着目するといいかもしれませんね。
何度も出てくるというのはメッセージ性が高いと判断してよいでしょう。
たとえば昔好きだった人が何度も登場する場合、過去にとらわれすぎている、執着を捨てなさいというメッセージの可能性があるということです。
逃げる夢も現実で何か(誰か)に追われていることを意味しているので、何由来なのか? を探り当てる必要があるでしょう。
夢が気になる、というお客さまがいた場合には、まず内容をよくヒアリングし、繰り返し登場してくるものがないかチェックしてみてください。
また決まった色がよく登場する場合もありますので、色の持つ意味などを調べておくのもよいかもしれません。
繰り返し見る夢には、何か大きな意味があると心得て、根本原因をさぐってみてください。