安心感を与える話し方のコツ~鑑定にも使える応用編~

対人関係にお悩みの方も多いかと思いますが、特に営業職やサービス業につかれている方は、クライアントへの提案の時にどういう表現を使ったら印象が悪くならないか、と悩んでいるケースがありますよね。
占い師も同様に、お客さまに対しどういう表現を使うべきか悩むこともあるでしょう。
いったいどういった表現が受け入れられやすいのでしょうか。
前回の内容はコチラです。

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あいまいな表現をさける

商談などでもよく「検討しておきます」といった表現が使われ、本当に検討する気があるのだろうか? とやきもきされる方がおられますね。
今すぐ回答を出せない場合であっても、あいまいな表現はできるだけ避けて、たとえばどうしても納期をすぐに出せ! などと迫られた場合は「検討しまして、明後日までに可否にかかわらずお電話を差し上げます」など、あいまいなままにせずに具体的な言い回しを入れるようにしましょう。

占いで占的(占う目的・質問)を決める時も、この具体性をしっかり意識すること。
その場しのぎで終わらせない、という印象をお客さまに与えることも大切です。

条件つきの表現を多用しない

「○○だったら××なのですが」とか「△△であれば□□」というような条件つきの表現も必要以上に使用しないことが望ましいといえます。
この前半のいわゆる「タラレバ条件」がなくなると、後半内容はどうなるでしょう?
マイナスイメージにつながっていきやすくなってしまいますね。

つまり「この条件がなかったらダメ」と言われているのと同じことであり、きいている側は安心感を持つことができなくなってしまうのです。
無償の愛のごとく、条件なんか関係なくこうだ! という内容は、相手にとって非常に心地よいものになります。

「理由なんかどうだっていい」「全部まるっと」などのワードをうまく使っていくことで、相手は自分が承認されている、肯定されている、と感じて心を開きやすくなるでしょう。
お客さまに対しても意識して使うことで効果が見込めます。

相手を認める

よく「がんばって!」と多用している方がいますが、そもそもみなさんその人なりにがんばっているものです。
中にはがんばっているつもりなのに結果を出せずもやもやしている方もおられるかもしれません。
そんな人に「がんばって!」と言ってしまうと、まだがんばりがたりないのか…、と追い込んでしまうことになりかねないでしょう。
追い立てるのではなく、今もう十分がんばっているよね、と認めてあげることです。

例) 「これだけやったんだから、あなたなら大丈夫です」
「がんばるのもいいけど、あまり無理しないでね」

ああ、この人はちゃんと見ていてくれるんだな、と安心感を持ってもらえることでしょう。
お客さまに必要以上にがんばれがんばれ言っていませんか?
ここもふだんから意識してみてください。

否定的なワードを使わない

前回の「相手の話した内容をいったん受け止める」というところにも通じるものがありますが、相手を否定せずに話をしっかりきく、というのが重要なポイントです。

否定されたくない、と思っている人は、なかなかその思いを表面に出せずえんえんと隠し続けます
たとえば仕事のミスを上司に報告すると怒られるので黙っている、というようなパターンです。
怒られて傷つきたくないので、そうなる行動をさけるわけですね。
そしていよいよどうしようもなくなるほど事態が悪化して、ようやく「実は…」となってしまうのでは困ります。

もちろん軌道修正のために、違う意見を言わないといけないことはありますし、それが今までやってきたこと、言ってきたことと真逆だったりするケースもあることでしょう。
その場合もいきなり否定するのではなく、まず相手の話の内容をしっかり受け止めて、安心感をもってもらった上で方向転換させていく必要があります。
まずはひと通り話をきいて「なるほど、そのようにお考えなんですね」と受け止めてから、アドバイスをするようにしてみることが好ましいといえます。

否定に否定で返すのはOK!

なぜそうなってしまったのか、原因や理由もしっかりヒアリングした上で、相手にしゃべりきらせてから対応するのがベストです。
いわゆる3D族(だって・でも・どうせを多用する人たちを揶揄した表現。現在ではこれに”ダメ”を加えた4D族とも)の方にも「そうですね」とまずは否定せず、そのまま受け止めるクセをつけるようにしてみましょう。

ただし相手が否定的な表現を使った場合、それを打ち消すために否定的なワードを利用するのはかまいません

例) いやー、今日会社寝坊して遅刻しちゃった。クビになるかも!いやいや、その程度でクビになることなんてありますかね?

また自信がない、不安感にさいなまれている、という方も否定的なワードを使いやすい傾向があるよう。
十分注意が必要です。

相手に心を開いてもらい、安心感を持って話をしてもらうためのコツについていろいろと述べてみました。
参考になりましたら幸いです。