占い師オーディション・乗り切るためには~おさえるべきポイント~

占い師になるためには、当然のことながらいくつもの関門をくぐり抜けていかなければなりません。
占い会社によっても多少違いますが、実は合格するためには「占いの能力以外の部分」についてもけっこう重要視されていることをご存知でしょうか?
前回の記事はこちらです。

関連記事

占い師になるためには、当然のことながらいくつもの関門をくぐり抜けていかなければなりません。占い会社によっても多少違いますが、実は合格するためには「占いの能力以外の部分」についてもけっこう重要視されていることをご存知でしょうか?そういった部[…]

「やりとり」がきちんとできるのか?

占い師として採用されたならば、少なからず担当者やスタッフさんなど「社内の人」とのやりとりが発生します。
ですのでここでは担当者とスムーズにコミュニケーションがとれているかどうか、不快感を与えたりしていないか、といった部分に重きがおかれています。
敬語を使わずタメ口で話したり、声が眠そう、不機嫌そう、投げやりな言い方などしていないでしょうか。

「採用していただく」わけですから、相手が若そうな感じであっても、目上の人とお話しているつもりでのぞみましょう。

「おはようございます。本日○時にお約束しております△△です。本日はお世話になります。ご担当の■□さまはお手すきでいらっしゃいますか」

というような、明るいしっかりしたあいさつができると印象がアップしやすいでしょう。
社内の人間ともまともにお話できそうもない人に、お客さまと接してもらいたいと考えることはありません
またこの段階で、会社のカラーとマッチする人材かも改めて見られていると考えられます。

時間をしっかり守る!

これに合格するといよいよ実技(オーディション)にすすむことができます。

占い業界は比較的待機時間が長くなる傾向があり、これはいつお客さまが入ってきても占い師がひとりも待機していない、という状況をできるだけ防ぐためとも言われていますが、特に電話占いなどでは、夜中に突然つらくなって電話をしてくるというケースもあります。
そのためどんなことがあっても待機すると約束している時には確実にお客さまに対応できるか、という面が重視されるのです。

その前段階として、先の電話面談やこのオーディションについても、決められた時間にきっちり対応することが大きなポイント
約束の時間や曜日の変更をするのは印象に影響しやすいといえます。
「実際ウチで鑑定してもらうことになっても、こうやって予定たびたび変更してくるのかな…」とマイナスイメージをもたれかねません。

本業があり副業で占いをしようとしている方や、小さいお子さんがいらっしゃる方、介護の合間に占いをしている方については、多少考慮してもらえる可能性はありますが、必要以上に甘く考えない方がよいでしょう。
一般企業に面接に行くのと同様に考えるべきです。

相談内容に沿った回答を!

実技という位置づけですから、使える占術を最低ひとつは用意してのぞみます。
特に電話やチャットでの占いではよりスピードが求められますので、先方に質問をしながらカードを切る、あるいはすでにシャッフルまではすませておいてカードの山のカットから始めるなどしている方もおられるようです。

対面の場合は、カードをシャッフルするのを見せるのも重要になりますが、必要以上にだらだらとカード展開までに時間をかけるのはよろしくありません。
あまり時間をかけず、相手によい占いを提供する、ということを心がけるつもりで対応するとよいでしょう。

まずは相手の知りたいことにこたえられているのか?
ここに注目しましょう。
仮にあまりよくない結果が出た場合でも、乗り越えるためにどういった考え方ができるか、あるいは周囲からの応援が得られるか、など、何らかのプラス面を提示できると好印象です。

また時間が限られているからといって、焦って早口になりすぎるのもマイナスポイント。
明瞭に話すことを心がけて。
相談する側の不安の種を増やしたり、抽象的すぎてわかりづらい表現をしたり、説教くさく一方的にしゃべったりするのもいただけません

なお業界の中では「アドバイスは占い師の主観が少なからず入るのですべきではない」という考え方もありますが、アドバイスという形でなくとも「こういう心づもりをするという選択肢もある」などの提案はできるでしょう。

今つまづいてしまっている原因をしっかりと探り出して、お相手が望む方向への軌道修正についても考えていく力が求められます。
ああこの人に相談してよかったなあ、と思ってもらえるように心がけていくことです。

シビアに見られることは覚悟の上!

多くの方が実技で落ちてしまう、と言っておられますが、占い師の対応が直接お客さまへのサービスに対する評価となってしまいますので、シビアに見られることは仕方のないことです。
サービス業であるということも意識しておく必要があります。

またこの実技の「お相手」として登場するのは、選考担当者の他、占い師のマネージャー(コンシェルジュ)、社内のヘルプデスク的スタッフさん、実際にそこで活動している占い師の方など。
つまり占いに対してある程度目が肥えている方、占い師側・お客さま側、どちらにも対応している立場の方であるということです。
占い師の方なら「同僚として一緒に会社を盛り上げていけるかどうか」も観点としてお持ちなのかもしれませんね。

合格 = その企業の看板を背負うということ!

無事採用となったあかつきには、以前にも述べたようにその会社の看板を背負っていく、ということになります。
会社のイメージダウンにならないために、しっかりその自覚をする必要があります。

いつでもシフトがかんたんに変更できるからと頻繁に予定を変更したり、遅刻や無断欠勤などしないように心がけなければなりません。
もちろんお客さまに対してきちんと向き合うことも大切ですが、要するにプロ意識の有無が重要なのです。
契約書に署名捺印したなら、なおのことプロ意識を持ってルールを守り行動しましょう。

最終的にお客さまが相談してよかった、とほっとひと息つけること。
これを意識していくことが大切です。

採用になるために必要な要因まとめ!

以上のことから、特に占い師として採用になるために必要な要因は

○相手にウソをつかない、話を盛って大きくしない、あいまいにしない
○基本的なマナー、特にきちんとしたあいさつができることが大切
○約束はきちんと守り、変更しないようにする
○相手の話をよくきく
○スピーディかつ的確に、明瞭に誠実に鑑定をする
○プロ意識をもつ
○占ってもらってよかったと相手をほっとさせる、癒やす部分がある

ほとんどが一般的な社会人にも求められる要因ですね。
占い業界も普通の会社と結局同じということです。
何度もオーディションに落ちてしまっている、とお悩みの方はこういった部分にもスポットをあててみるとよいでしょう。