【現役占い師が選ぶ一冊】カードの意味が一瞬でわかる! タロットキャラ図鑑

現役占い師が実際に使用している、おすすめしている本にスポットを当て、どんなものか紹介していくシリーズです。
今回は「カードの意味が一瞬でわかる! タロットキャラ図鑑」を取り上げます。

やってみたい人も多い「タロット占い」

占いというと西洋占星術とタロット占いがツートップのごとく人気と言われていますが、多くの方が「難しい」「挫折した」「おもしろそうだが敷居が高い」といった印象を抱いているようです。
それはなぜか? ときいてみますと、やはり覚えることが多いというご意見が大多数。

確かにタロットカードは大アルカナだけでも22枚、逆位置を含めると44パターンありますし、これがフルデッキともなれば78枚で、逆位置を入れると156パターン
とりわけ日本では大アルカナだけのカードも書籍とセットで販売されていることが多いため、大アルカナだけでしたらまだかじったことがある、というお話もききますが、それより数の多い小アルカナでつまづく人が多いよう。

実際現役の占い師の先生方でも、大アルカナのみで鑑定している方もいるほど。
タロット講座でも小アルカナの講座だけ何パターンかにわけて行われているケースも見られ、いかに理解できず困る人が多いのかがわかります。
しかしながら、タロットはフルデッキで使ってこそおもしろいのだ、と語る占い師の方も。
小アルカナも使うことで鑑定に奥行きが出るというのですね。

効率的に楽しく学ぶには!

一方で昼間仕事をしながら占い師になるための勉強をされている方もおり、いかに効率的に挫折せずに学んで行くのかが大きなポイントとなるでしょう。
そんな時におすすめなのがこの「タロットキャラ図鑑」です。

「図鑑」と銘打っているように各カードがイラストや四コママンガ(!)で解説されています。
つまり文字だけではなく、絵でも追っていけるので頭に入りやすくなっているのです。
実際「マンガだと何時間でも読めるけど、小説とか文字系だと3行読んだら眠くなる」などと言っている方もおられるくらい、マンガという形式になると持続力がアップするのは間違いないようです。

著者のキャメレオン竹田先生も、タロットを1枚1枚覚えようとしても英単語の丸暗記みたいで頭に入らない、だからこそ図鑑として物語風にすることですんなり頭に入るようにした、とおっしゃっています。
タロット占い師になる学校を開かれているだけに、どうすれば理解しやすいのか、ということを常に考えておられるのですね。

正逆が「表の顔」と「裏の顔」

さてこの本では正位置を「表の顔」逆位置を「裏の顔」として紹介しています。
何だかこれだけでもイメージがわきやすくなりませんか。
どんな人でもそんな二面性を持っています。
急にタロットの登場人物が身近に感じられるかもしれません。

まずキャラについて四コママンガやイラストで紹介。
カードがどんなことを伝えたいのか? というポイントや、仕事やお金でこのカードが出た時・恋愛でこのカードが出た時の意味合い、ひとことアドバイスなど、比較的コンパクトにまとめられています。

ひとつのキャラを極端に掘り下げているわけではないのですが、なぜか「ああ、なるほどこういう人なのね」というのが非常に明快。
もしまわりに似たようなキャラの人がいれば「○○さんみたいな人!」とよりイメージしやすくなるでしょう。
特にコートカード(宮廷カード)に関しては、まわりの人とからめて覚えると忘れにくい、と語る占い師の方が他にもいらっしゃいますので、何かとひもづけることは占いに限らず有効な方法です。
ゲラゲラと笑いながら読み進めていくうちに、何となくカードがつかめていくことでしょう。

小アルカナについては、まず各スート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)のキャラについて四コママンガで解説。
その後ヌーメラルカード(数札)とコートカードについてスートごとに表の顔と裏の顔について書かれています。
数にはそれ自体に意味があり、同じ数でもスートごとの性格が違うからこんな風に違ってくるんだよ、というのが同じ数字を一覧で見ることができるレイアウトになっているので、より違いがわかりやすくなっています。
たとえば「8」のページには表または裏の顔として4つのスートを見開きで見ることができるようになっているのです。
今までの本ではスートごとにページ構成をしているものが多かったので、これはなかなか画期的なやり方です。

数を中心に見るやり方は、数秘術と合わせて鑑定したい方にもおすすめですよ。
タロットの本て難しい! と思う方にまず手にしてもらいたい一冊。
ぜひコチラをチェックしてみてください。