共依存の恐怖! 流行りのモラハラに見られる恐ろしい傾向~どうしたら防げるのか~

これまでいろいろなハラスメントが社会問題になってきましたが、今一番問題になっているのがモラハラ(モラルハラスメント)ではないでしょうか。
しかしその延長上に共依存という恐ろしい傾向が出ていることが話題になっています。
前回の記事はこちらです。

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これまでいろいろなハラスメントが社会問題になってきましたが、今一番問題になっているのがモラハラ(モラルハラスメント)ではないでしょうか。しかしその延長上に共依存という恐ろしい傾向が出ていることが話題になっています。 モラハラとは? […]

あらためてモラハラとは何かおさらい!

さて改めて、モラハラとは具体的にどんなものなのか整理してみましょう。

○相手をとことんまで追いつめる
○相手を認めない
○暴力はふるわないが相手を無視
○異常なほど束縛する
○まわりに「あいつはダメだから」などと吹聴する
○反論すると口答えだと怒鳴る
○何を言っても全否定
○容姿などをバカにする
○相手には厳しいのに自分には甘い

どれもひどいものばかりですね。
なぜこんなことを人に対してできるのか、といえば、加害者側はやはり自分に対する自信のなさや恐れをかかえていると考えられます。

まるでキャンキャン吠える子犬のよう。
どこかで被害者側の方が優位にたっているように感じて、必死に威嚇してしまうようなイメージです。
相手を落とすことで自分が間接的に優位にたち、バランスを保とうとしているのかもしれません。

家庭環境でも飛び火!

また前回の例のように、男尊女卑傾向の家庭で夫婦間にモラハラがあった場合、それが夫婦間ではなく親子間に飛び火するケースもあります。
つまり子供側が元モラハラの被害者であり、そのまま大人になると、その時の記憶から自分の親に反発心をいだきつつも、深く潜在意識に刻まれた当時の影響が色濃くなってしまうことも否定できません。

また過保護や過干渉も親の影響を受けやすくなるので、大人になった時に自分で決めることができない性格になりやすく、先ほどの子犬の例のようになりがちなのだそう。

とりわけ過干渉だった場合は、親が何でもネマワシしてしまうので、何もしなくてもうまくいく → 自分は優秀だから、と勘違いしやすいために、自分の価値を他人が認めないと機嫌が悪くなり、モラハラの元になるとされます。

相手を「試す」行動

これらを踏まえて考えると、自信のなさ以外にも相手が愛情を持っているか試しているかのような幼さが見えてきます。
本当は甘えたい気持ちがあるのに、親御さんとの関係が過保護や過干渉などでねじれてしまっているがゆえに、素直に感情を表現できない、あるいはひねくれてしまった、というような現状がうかがえます。

また素直に親に甘えることができなかった場合、この人には何を言っても大丈夫、だって愛されているから、というような思いを被害者側にぶつけているのかもしれません。
しかしだからといって、相手の気持ちも考えず好き勝手してしまっているのでは困りものですよね。

自己犠牲精神の強い方が要注意!

共依存になってしまっている人たちは結局のところやさしい方、自己犠牲精神の強い方がほとんどです。
自分がいないとこの人はやっていけない、私だけがガマンすれば、というようなお気持ちが強いようにお見受けします。

だからこそ、相手がどうなってしまっても見捨てることはできない、そしてああなってしまったのは自分が原因、だから責任を持って面倒を見る、というサイクルになりやすいのかもしれません。
悪いのは自分が原因、と考えることが悪いわけではありませんが、必要以上に他人に合わせることになってしまうため、最悪マインドコントロールや洗脳につながってしまう恐れがあります。

「察する能力」が高いのは素晴らしいことですが、モラハラ加害者側からするとかっこうのカモに認定されてしまうということです。

自分が悪いのだから、ガマンすればいつか昔のようなやさしい人に戻ってくれる、などと考えてはいませんか?
自分がガマンすれば相手が変わってくれる、という「他人に対する期待感」を抱き続けてしまうと、なかなか自分が被害者側であることに気づけませんし、自分から何か変わろう、という意識がそがれていってしまいます。

次回はモラハラへの必要な要素や対策について考えてまいります。