「ウチは昔から…」から始まる談話
お客さまから「ウチは昔から父親が暴力ふるっていてひどかったから、幸せな結婚なんてできませんよね」とか「おじいちゃんの代からずっと貧乏で苦労してきました。きっとこれからもそうですよ」というような、つらくて悲しい話をきいたことがある方もいるかもしれません。
しかし、何と過去と未来には関連性はない、という考え方があるそうです。
これもよくきく話ですが、つきあう相手が浮気する人ばっかりとか、毎回金をたかられるとか、ずっと同じパターンを繰り返している方がいらっしゃいます。
だからといってこれからもそうなるとは限りません。
ずっと貧乏だったからこれからも貧乏、ということはありませんし、浮気する人と今後もずっとつきあわなければならないということもないのです。
誰でもこうなるわけではない!
ただし条件があります。
それは自分がこの悪循環を断ち切って、新しい未来に進むという決意をしっかりすること。
そして必ず幸せな未来をつかむのだ、と決めることだそうです。
幸せな未来は誰にでも約束されており、それを選ぶだけでよいのだとか。
それでも昔から連綿と続いてきたことに関して、自分でエイヤッ! と断ち切ることは難しいと感じるかもしれません。
なぜ断ち切ることが難しいのか考えたことはありますか、とお尋ねすると、ほとんどの方がNOとおっしゃるのです。
これは昔から続いているから「仕方のないこと」であると、信じて疑わない方がいらっしゃいます。
しかし実はそうではなく、自分で幸せな結末を選ぶことは可能で、多くの人がそのことに気づいていないのだというのです。
こんなことは当たり前で、もうこのまま行くしかないと、なぜかみなさん思い込んでしまっているのですね。
つまり「幸せにはなれない未来」をご自身であえて選ばれているわけです。
悪循環はみずから断ち切ろう!
よい伝統は長く続けるに値するかもしれませんが、悪しき伝統は断ち切るに限ります。
不幸だと感じる、不幸に向かっていく、それがわかっていて手を打たないのはなぜなのでしょう?
たとえば道端で人が倒れていたら、その人に大丈夫ですかと呼びかけたり、救急車を呼んだりしませんか?
ほとんどの人が「これはヤバい」と感じたら、何がしかの手を打とうとするもの。
にもかかわらず、なぜ自分に対しては手を打とうとしないのか、ということです。
占い師はこの点をしっかりとおさえ、お客さまがこのような「断ち切るべきマインド」に支配されていないかどうかも見極めましょう。
お客さまにも勇気ある決断をうながして!
先ほども申し上げたように、過去と未来には関連性はありません。
ただし「関連させない」と決めた人に限った話になります。
ですからお客さまには「もうこんなの引きずるのイヤですよね? 」ということで、貧乏や浮気性などとは切り離すことができるのだ、とお話ししてさしあげてください。
幸せになる、と決めて、そこに向かって歩き出す未来こそお客さまには必要です。
過去にしばられ、そこから一歩も動けずにそのまま未来まで引きずるような形はもうやめにしましょう。
そのためにどうすればよいのか、占いとからめて最適な結果をお客さまに提示してみてください。