【お客さま素朴なギモン】復縁したり別れたり繰り返しています

鑑定中にふとお客さまから寄せられる「素朴なギモン」にフォーカスするシリーズ。
「急に言われても…」とあわてることなく、転ばぬ先の杖的に知っておいて欲しいお話をご紹介していきます。

Q. 相談を受けていると、何度も別れと復縁を繰り返しているカップルに遭遇します。
中にはもう10年以上そんな感じですとお話になる方も。
どうしてそういうことが起こってしまうのでしょうか。

長過ぎる春、その裏には…

ある程度交際期間が長くなるとそこには「情」が発生しています。
その名の通り「なさけ」ですね。
もちろん男女の愛も含んだ響きになります。

よく拾ってきた犬や猫に里親が決まって、別れがたくなる時も「情があるからよねー」などと言ったりしますが、人情というかまごころというか、そういった複雑なものもからんで「情」と言っているようなニュアンスです。

「もうずいぶん長く一緒にいるしな…」
「自分がいないとダメだからなー」

こんな気持ちが生まれて、結局彼女(彼氏)と元のサヤにおさまりました、というような話は比較的よく耳にしますね。

まるで無限ループのように同じ状態を繰り返していく!

しかし別れ話が出ているということは、当然何か不満なこと、ガマンできないことなどが存在していることになります。
それを直すの直さないのとモメたあげく「まあいいか」と復縁するものの、結局口ばっかりでなおさないのか、なおす努力をしたものの相手のOKが出ないレベルなのか、とにかくまた別れる話が出てくる…という無限ループのようになっているわけです。

こうなると問題をしっかり洗い出さない限り、えんえんと続いてしまうでしょう。
もしかすると相手が心を入れ替えて、自分の理想通りの人になってくれることを期待し、あれこれと物言いをつけるのかもしれません。

理想の相手と一緒にいられる、それは確かに素晴らしいことですよね。
にもかかわらずこういうループになっているのですから、理想通りの展開にはなっていないわけです。
一度しっかりと向き合う必要があるでしょう。

根底には「関係性が以前よりダウンすることへの恐れ」が!?

中にはそのうち自分たちの関係が恋人同士ではなく友達レベルなのか? そうでないのか? と心の中で問答し始める方たちもいます。
しかし恋人ではない、という結論に到達することへの恐怖感からなのか、なかなか本当のところを明らかにしようとしないのです。

愛情ではなく友情なのか?
それとも自分がいないと相手はダメになる = 同情なのか?

うやむやなまま時だけが過ぎていきます。
そしてだんだん「またケンカしても何とかなるだろう」という甘えのような気持ちが生まれ、さらに本気で向き合わなくなってしまうようです。

なあなあのままずるずると関係を続けていくと、煮え切らない相手に対しストーカー行為を働く輩もいるといいます。
ここまでになってしまうと、これまでのストーカー事件を見てもわかるようにいい結果になることはありません。
やはりきちんとお互い本気で向き合う必要があります。

長く交際しているお客さまは「次がない」と思いがち!

長く関係を続けていると「この人を逃したら次の相手が出てこないかも」という不安感が生まれてくるようです。
特にひとりの相手と5年10年一緒にいる人はその傾向が強いといえます。

しかしながらいくつになったとしても、その気になれば恋愛はできますし、友人からステップアップしていくことも不可能ではありません
にもかかわらず、どうしても自分の心の中では「この人しかいない」と感じていますから、もはや潜在意識にしっかり刷り込まれてしまっていて、なかなか表面上の意識を変えることもできなくなってしまうのです。

占い師はどう向き合っていけばいい?

不安や恐怖もあるかもしれませんが、まずは何がいけないのかをしっかりお互いに出していくようにおすすめしましょう。
その中で

絶対に容認できないもの
妥協してもいいもの
問題がないと感じるもの

などに区分けして、すり合わせをしていきます。
その中で絶対に容認できないものがお互い食い違っている場合、これ以上交際を続けていくのは難しいといえるでしょう。
勇気を持って別れを決断する方がお互いのためです。

もちろんこれまで長きに渡り関係を続けてきた相手です。
感謝の心を持ってお互いを送り出すようにお話してみてください。
ひとりの人に対し、一生懸命向き合おうとした自分の真摯なところをしっかりと認め、次の人に対しても同じように向き合えるんだ、ということを再確認していただくように。
一度できたのですから、次もできるはずです。
自信を持って次のステップにすすんでいただきましょう。