【ルノルマンカードレビュー】1889 Lenormand Oracle

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回は1889 Lenormand Oracleを取り上げます。

1000部限定のレアなルノルマンカード!

Kickstarter発のルノルマンカード。
1000部限定のお品で、外箱の封緘シールには手書きでナンバリングがされています。

作者はアメリカ・コロラド州のJennifer Kast氏。
アーティスト兼コレクターとのことで、現在は「ForTheSeekers」名で活動しているそうです。
Kast氏はルノルマンカードを読みたかったわけではなく、コレクションしたいと思ったのが制作のきっかけだったと語っています。
しかし2枚カードを引いたら、だいたいの質問に明瞭な答えが得られること、そして理解しやすいことがわかり、非常に感動したのだそう。

もともとルノルマンはタロットとは違い、シンプルモチーフなのに驚くほど正確にバシッと言い当ててくるといわれているので、目に見えないことも抽象的ではなくはっきりと出してくるということなのでしょう。
外箱にも箔で装飾が入るゴージャスさで、Kickstarterでも大変人気だったとのこと。

ご存知のように、ルノルマンカードはもともと「希望のゲーム」がもとになっていますが、この「希望のゲーム」の翻訳説明書もKast氏は印刷した、とあります。
ただ現在Kickstarterのページでは表示されなくなっているため、Kickstarterでプレッジした人限定のものだったのかもしれません。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは2種類あり、約6センチ×約9センチと約4.4センチ×約6センチ
小さい方のサイズには、カードの情報などが入ったガイドブックが付属していないとのことです。

ちなみにカード裏面は正逆の区別がつく仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。

どんなカード?

カードはいずれもごく標準的なルノルマンの構成(36枚)
したがって同性同士の相性などを占いたい場合には他のカードを利用するようにしましょう。
その他にキーワードのカードなどが含まれています。

大きいサイズの方は、向かって左上部に通し番号、真ん中にトランプマークがあるのですが、小さい方は右上部に通し番号があるだけでトランプマークはありません。
またどちらもカード名が入っていませんので、ルノルマンのカード名と通し番号が頭の中でひもづいていないとまごつくかもしれません。
どちらも今人気の枠がない、いわゆるボーダーレスのデザイン。
絵が大きく楽しめます。
ただ小さい方のカードについては、通し番号が全体のスペースに対し少し大きめに見えるので、人によってはジャマだと感じる可能性も。

当然のことながら日本語の解説書がないため、翻訳に苦労されている方がいらっしゃるそうです。
幸いなことに、最近は翻訳ソフトの精度もあがっただけでなく、Googleレンズのようにさっと翻訳ができるものが出てきているので、何語のカードであっても以前ほど困らなくなってはきています。
ですからはじめのうちは、出たカードをひとつひとつ翻訳しながら理解していく、というやり方がベストなようですね。

いずれにせよ、まずはモチーフを見てリーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。

好みでサイズの使い分けはできるのだが…

サイズ的には大小どちらであっても持ち運びやすく使いやすい、という印象があり、特にカフェなどで鑑定をされる場合、このぐらいのサイズのものがあると重宝するでしょう。
ルノルマンの醍醐味であるグランタブローを行う場合にも、このくらいのものがやりやすいのではないでしょうか。

マット仕上げでさらっとしており、シャッフルもしやすいです。
ちなみにサイドはゴールドエッジ(大サイズのみ、小サイズにはなし)でゴージャスな気分になれます。
作者の署名とナンバリングが入ったサインカードも付属しており、特別感があります。

気になる方はコチラから確認してみてくださいね。
ただし残念ながら現在は小サイズのみしか入手できないようです。