【ルノルマンカードレビュー】De La Nuit Lenormand

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はDe La Nuit Lenormandを取り上げます。

人気のLa Nuitシリーズ第3弾!

タロット、オラクルに続く「La Nuitシリーズ」の第3弾。
2023年11月、ついに発売されましたね。
「La Nuitシリーズ」といえば美男美女しか登場しないといわれていますが、今回はカッコいい動物たちも登場。
外箱に描かれた白い犬はキリッとした表情の「イケてるワンちゃん」となっています。

メーカーはおなじみイタリアはLo Scarabeo社
イラストはフランスのデジタルアーティストであるバッハ氏が担当しています。
なおアメリカのLlewellyn社からも発売されており、Llewellyn社版の方が若干価格が安いようです。
いずれにせよ老舗メーカーの商品で安心感があります。

La Nuit、すなわち夜をモチーフにしているシリーズですから、もちろん全体的にはダークな色合い。
ですがただ暗いだけではない、明暗を感じさせるカードに仕上がっているので、妙なおどろおどろしさとは無縁です。
全体的に「幻想的な冬の夜」を感じさせるような絵柄になっています。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約9センチ×約13センチと、オラクルカードぐらいのサイズ。
カード裏面は「TAROT DE LA NUIT」を彷彿とさせる正逆の区別がつく仕様ですが、一般的にルノルマンカードは正逆をとらないものが大半ですので特にこだわる必要はありません。

どんなカード?

カードはごく標準的なルノルマンの構成(36枚入り)
そのため同性同士の相性を占う時には別のカードを使うようにしましょう。
カードはいわゆるフチがないボーダーレスデザインになっているので迫力があります。

ところでルノルマンカードにトランプのマークが描かれていることはよく知られていますが、こちらのカードにはありません
そのため物足りなさを感じるというご意見もありました。
通し番号は下部角の方にあるのですが、カード名がないところも初心者向けではないイメージ。
絵柄の美しさこそ突出していますが、どちらかというと中級者以上向けかな、という感じがいたします。

ただ箱には黒い細身のリボンが付属していて、そのリボンを引っ張るとカードや解説書が取り出しやすくなっているところが非常に便利。
日本語版のオラクルカードではこういったものがついていないので、箱をさかさまにして出していることが多いかと思われます。
ユーザーの使いやすさを考慮してもらえるのはとてもありがたいところ。

英語をはじめとする多言語解説書が付属しており、多言語対応になっているがゆえに、解説書そのものには厚みがあります。
しかしながらオラクルカードなどによくある「日本語解説版」が存在しないため、翻訳が少し大変です。
前2作のこのシリーズがいずれも日本語解説つきで発売されていますから、こちらもゆくゆくは発表されることでしょう。
ただ解説書には写真が載っていません
スプレッド説明が前の方にあるのは、おおむね他のカード類と同じと思われますが、本作はカードの説明は文章のみで、どのカードも同じくらいのボリュームなのですが、まるまる1ページではなく、半ページくらいのボリュームのため、もう少し説明を詳細にするか、字を大きくしてほしいなあと感じます。

大きさゆえ、実占よりも観賞用か

カードサイズがオラクルカード並のため、グランタブローをしようとする場合、カフェなどでの鑑定では場所をとりすぎるので適さないかもしれません。
家で鑑定をする、あるいはそれなりにスペースが確保できるレンタルルームなどで鑑定をする場合に活用してみては。
ルノルマンカードですので、モチーフを見てリーディングは直感的に、カードから受けるイメージも大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。
仮にカードから受けるイメージと、解説書の内容に違いがあるようであれば、ご自身の直感を大切にしてみてくださいね。

少ない枚数ながら、なかなかしっかりした回答を出してくれると評判のルノルマンカード。
これから使ってみようかな、とお考えの方は練習用として購入されてもよいかもしれませんよ。
コチラで購入できます。