【ルノルマンカードレビュー】アンダー・ザ・ローゼズ・ルノルマン

現役占い師が実際に使用しているルノルマンカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はアンダー・ザ・ローゼズ・ルノルマンを取り上げます。

アンティークなくすみカラーが大人っぽい

全体的にくすんだ色あいで、幅広い層に人気のルノルマンカードです。
とりわけ海外のインディーズ作家作のルノルマンカードは、比較的明るいポップな雰囲気が多く、年齢層の高いユーザーは気後れしてしまうよう。
こちらは一度購入すると長く使えるということで、落ち着いた雰囲気が好みの方や、ある程度の年齢から占いを学びはじめたという方からの支持が多い作品。
これから占い関連の求人に応募して、ルノルマンをメインに使っていきたい、という方にはうってつけかもしれません。

メーカーはアメリカのUS GAMES SYSTEMS社
老舗メーカーの商品で安心感があります。
作者はグラフィックデザイナーでデジタルイラストレーターでもあるKendra Hurteau氏Katrina Hill氏の母娘。
少々マンガチックな絵柄という見方をされることもありますが、モチーフとしてはあまりひねりがないので使いやすいでしょう。

アンティークなセピアカラーは大変シックで、似たような雰囲気のものが少ないため、持っているとちょっと目立つかもしれません。
そもそもタイトルの「Under the rose (バラの木の下)」とは秘密の意とされており、女神アフロディーテが息子エロスに愛人との密会現場を見られてしまった際、エロスに黙っていてもらうために沈黙の神ハルポクラテスに依頼したことが由来ではないかと言われています。
お礼に贈られたバラの花が「沈黙」「秘密」のイメージを持つようになったのでしょうね。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約6センチ×約9センチとトランプくらい。
カード裏面は正逆の区別がつく仕様ですが、基本的にルノルマンカードは正逆とりませんので特に問題はありません。

どんなカード?

カードはごく標準的なルノルマンの構成(36枚)に子供・紳士・淑女のカードが1枚ずつプラスされた39枚組
これにより、子供同士や同性同士の相性などを占うことができるようになっています。

上部に通し番号、カード名とトランプマークが下部に入っていますが、カード名が少し通常と変わっているものがあります。
たとえば本のカードが「ジャーナル」になっていたり、塔が「クロックタワー」となっていて、ちょっとイギリス風の雰囲気? が感じられます。

霧の街ロンドン、とは昔よく言われていましたが、霧がかかってみえにくい(ぼやけた)秘密、というニュアンスなのでしょうか。
ハートのカードがロケットペンダントになっているのもおしゃれ。
ちなみに棺も「GRAVE(墓)」になっています。
となるとunder the roseとは埋葬された、という意味合いにもなりそうですね。
秘密を掘り起こすのは墓をあばくのと同じくらいとんでもないことだよ…といわれているかのよう。

海賊版も出ているので要注意

60ページ弱の英文解説書が付属していますが、さほど難解な英語ではないため、がんばれば読み進められるレベルのものとのことです。
それでも英語が苦手な方からすれば、日本語解説が存在しないと翻訳に時間をとられてしまい大変かもしれません。
ベースの36枚については、他の解説本などでも詳しく知ることができますので参考にしてみてください。
いずれにせよ、まずはモチーフを見てリーディングは直感的に、カードから受けるイメージを大切にしてみてください。
どんなものが浮かんできたでしょうか。

カードは比較的シャッフルしやすく、サイズ的にも持ち運びやすく使いやすい、という印象を受けます。
特にカフェなどで鑑定をされる場合、このぐらいのサイズのものがあると重宝するでしょう。
しかしながらこのアンティークな雰囲気が暗い、何だか怖いと感じる方もいるとのこと。
鑑定で使われる際には注意した方がよさそうです。

そしてこちらもやはり海賊版が出回っているカードです。
実際よりもだいぶサイズ感が小さい、粗悪なものになっているようです。
購入は信頼のおける店でするようにしてください。
現状はコチラで購入できます。