タロットカードの大アルカナと小アルカナの違いとは

ご存知のように、タロットカードは大アルカナ22枚のみのデッキ小アルカナを含む78枚のデッキ (フルデッキ)の2種類があります。
いずれも日本ではメジャーになっていますが、小アルカナのあるなしで何が変わるのでしょうか。

日本では大アルカナのみが人気ですが…

一般的には大アルカナ22枚が人生で経験する大きな出来事、物事の本質などを表しているとされます。
仮に大アルカナが「第○章」という位置づけだとすれば、小アルカナは「第△項」というような感じでしょう。
そのため大アルカナだけでも読んでいくことは十分可能なのですが、より細かい部分を知りたい、という時には小アルカナがあった方がよいと言われています。

タロットだけでなくても大丈夫?

ちなみにタロットだけでなく、他の占いと組み合わせて鑑定をしている方は、78枚フルデッキでないこともあるそうです。

ルノルマン+大アルカナ22枚タロット
ルーン+ジオマンシー+大アルカナ22枚タロット

というようなケースですね。
タロットのみで勝負される方や、タロットがメインで他の占いを補助的に使っているという場合はフルデッキの方がよいのかもしれません。

枚数が増えるとわかりづらいのでは?

一方フルデッキで鑑定する時には、出てきたカードの大アルカナと小アルカナの割合に注目です。
大アルカナが多い場合、スプレッドの該当する項目あるいは質問そのものに対して重要度が高いとされています。
つまり大アルカナは小アルカナにくらべ、ずっと大切なのですね。
5枚引いて3枚が大アルカナなのと、5枚引いて全部小アルカナだったのとでは、影響をおよぼす大きさも違うということなのです。

たとえば転職について占った時に、大アルカナがたくさん出てきたら、この問題が今 (人生の中でも)大きなウエイトを占めている、と判断できるわけです。
自分ではものすごく悩み、眠れない毎日を過ごしていたとしても、カードを展開したら小アルカナばかり = さほど重要な局面ではない、となることもあり得るのです。

恋愛でも同様で、小アルカナばかり出てきた = 今は熱くなっているかもしれないが、長い人生を振り返ったらたいしたことのない恋愛だった、というケースも。

おすすめの使い方は?

大アルカナは先ほども申し上げたように、物事の本質などを表すとされていますので、問題の根本原因をはじき出すのに適しています
じゃあその根本原因って具体的にどんなことなの? ときく時に小アルカナが役に立ちます。

小アルカナの宮廷カード(コートカード / 人物カード)で、人物像を出すということもできますね。
自分と相手がお互いをどう見ているか? というのを宮廷カードのみで1枚ずつ引く、というのもけっこう当たっていると評判です。
正位置・逆位置を合わせると32人の人物像になるのですから、なるほどとうなずけます。
気になる方はぜひお試しください。

大アルカナはひとつの物語

ウエイト版タロットに関して申し上げるなら、大アルカナは魂の成長物語ととらえることができるといいます。
愚者から世界まで、実は中心の人物は同一人物であるというのですね (一見同一人物には見えませんが…)。
どんどん自分で考え、経験・行動していくと最後に「世界」で完結する。
そしてまた次のステージを始める…という繰り返しなのだそう。
その成長過程におけるテーマのようなものが大アルカナ、さらに具体的なできごとや人物像を小アルカナでみるとのことです。

小アルカナでさらに深読み!

小アルカナは四大元素の意味合いでカードがわかれていたり、また数字を数秘術などで解釈したり、宮廷カードの階級などでさらに深い読み込みができるので、ゆくゆくはフルデッキで鑑定していけるようになりたいものです。
しかしながらまずは大アルカナから自分のものにされていくのがよろしいでしょう。

象徴的な絵柄が多く手こずる方もいるかもしれませんが、先ほど申し上げたように魂の成長物語だと意識すればわかりやすくなるかもしれません。
より深い鑑定を目指すなら、小アルカナも視野に入れていきましょう。

結局どっちを使えばいいの?

当然のことながら大アルカナだけではいけないとか、78枚で占うのはマスト、などと制限せず、その時の状況により使い分けられればベストです。
みんながそうやっているから、この本にそう書いてあるから、ということではなく、自分にとってしっくりくるやり方を試してみるのがおすすめです。