お客さまからの値切り問題、どうしたらよいですか

Q. 占い(鑑定)の他にパワーストーンのアクセサリーの販売もしています。
宣伝にはSNSを使っていますが「もう少し安くなったら」みたいなコメントばかりでイヤになります。
どうしたらよいのでしょうか?

売れないから価格を下げる!?

以前SNSでの無料鑑定についてご紹介いたしました。

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ここをたたき台に、有料商品へお客さまを誘導していくわけですが、この有料商品もフロントエンド(集客用に価格を安めに設定したもの)バックエンド(お客さまに買っていただきたい、いわば本命商品)の2種類があります。

まずはフロントエンドの商品で「ここの商品はけっこういいね」と思ってもらわないと、なかなかバックエンドの商品にはいかないといいます。
そのためSTORESなどの占い系のショップでも「初回限定お試し鑑定」のようなものが多数存在するのです。

もちろんこの「お試し鑑定」というのは、通常より料金を下げるかわりに、鑑定内容が簡易(文字数が通常鑑定の2/3程度になる、電話の鑑定時間が15分程度など)になるのが一般的とのこと。
中には「この価格でここまで見てもらえるの!? 」と驚かれるようなフロントエンド鑑定を作ってしまうツワモノさんもいて、フロントエンドのものばかりが売れてしまう…というケースもあるよう。
ですが、フロントエンドのものの作り方により、その後のバックエンドの購入に影響が出ますから、あまり手を抜いてしまうのも困りものです。

さてご相談のケースでは、パワーストーンのアクセサリーということですが、鑑定も並行してされているとのことで、鑑定料もしばしば高いと言われることがあるそうです。
さて価格を変更するのか否か?

ズバリ価格を変更する必要はありません
仮に変えるとするのであれば、価格据え置きで内容のみをボリュームアップすればOK
ただしパワーストーンのアクセサリーの場合は、鑑定と違い材料の仕入れなどが発生するため、多少割高感があることは仕方ないポイント。
お客さまがなぜ高いと言っているのかははっきりしませんが、高いといえば下げてくれるかも、という期待であれこれ言っている可能性もあるのかもしれません。

価格を下げてはいけない別の理由とは

価格を下げるべきではない、というご意見は業界の先輩方からもいただいています。

よくフリマアプリなどでもこういった鑑定やパワーストーンのアクセサリーが出品されていますが、値下げ待ちでいいねをしたり、値下げ要求のコメントが並んだりしているのをよく見かけます。
もちろん売り切りたい出品者も中にはいるので、値段を下げてでも売ってしまいたいという場合には、こういった値下げ要求に応じることもあるでしょう。
しかし過度な値下げ要求に応じることにより、実は売ったほうも買ったほうも波動が下がる、という事実があるそうです。

たとえばスーパーやコンビニで会計をする時「意外と高くついちゃったなー、ちょっとまけてくれない? 」と店員さんに言う人はいませんよね。
誰もがこの価格と納得して買い物をしているはずです。

しかしお金を持っているのに万引きをしたり、過度に値下げ要求をする、これはどうでしょう?
明らかにお店側が困る行動ではないでしょうか?
対応に時間をとられ、人手もとられる。
これでまず一気にお店側の波動が下がってしまうそうです。
そして同時に商品の波動も下がってしまうのだとか。

値下げ = この商品にはこの価格の価値はない
万引き = この商品には金を払う価値はない

ということが潜在意識下に刷り込まれてしまうというわけ。
つまり値下げしたことで、本来の波動も下げて商品を受け取る形になるため、悪い波動をもらっているのと同じになってしまうというのです。
当然パワーストーンであれば、本来より低い波動になってしまうわけですから、身につけたところで力を発揮できるのかどうか疑問です。

仮に「高い」と言われた時はどうすればいいのか

では高いな、とお客さまに言われた時にどうするのが最善なのでしょうか。
まずは「なぜ高いと感じるのか」を、お話しながら整理しましょう。
もしかするとそのお客さまには分不相応な商品なのかもしれません。
あるいは金銭感覚が著しく一般的なものと違ってしまっている可能性も。
いろいろなお店で価格調査をし、一番安いお店を選んで買う、という選択をしてもらうのがよさそうです。
もちろんこの場合、買ってもらえない可能性もあるでしょう。

そしてなぜこの商品にこの価格をつけているのか、という背景を知ってもらいましょう
昨今いろいろなものがブームのように値上げされています。
原材料費が値上げになってしまえば、特に個人で商売をしていく場合、価格の維持は難しいでしょうね。
お客さまにはまずこのあたりを理解していただき、その上で自信を持って価格に見合ったものを出している! と思えるならそれでよいのです。

昔からある「気持ちよいお金の使い方」

タクシーに乗った時、料金が2700円ですと言われ、3000円を渡しておつりはいいよと運転手さんに言うケース。
おつりはいわばご祝儀のようなもので、快適に目的地まで運んでくれた感謝の気持ちであったり、また次回もこの人に頼みたいな、と思えるところから自然に出る行動かもしれません。

ちなみに日本では、旅館などの料金がサービス料込みになっているところも多いですが、今でも古い旅館などには担当の仲居さんに心づけとしていくらか渡すという風習が残っています。
これも感謝の気持ちを形にした例ですね。

やはりお互いに気持ちよく取引ができるようにしたいもの。
鑑定や商品を提供する側も、受ける側も、相手への感謝の気持ちを持って接するよう心がけていきましょう。