自分でオラクルカードを作ってみよう

※写真はFCM主催のオラクルカード制作講座で使ったもの

世の中には非常に多くのオラクルカードが発売されていますが、どうもしっくりこないとか、英語が苦手なのに英語版しかなくて訳すのが面倒とか、何が原因かわからないけど何か違うと感じてどれも選べないとか、実にさまざまなお声があります。
それならばご自分でお気に入りのカードを作ってみる、というのもひとつの方法です。

数は少ないのですが、カード作りのワークショップなどもありますので、チェックしてみてもよいのですが、実はもっと簡単に作る方法があるのです。
これから占いの求人に応募を検討している場合、自分で作ったカードで占うとなると注目される可能性もありますよ。

どんなカードを作る?

まずはどんなコンセプトでカードを作っていきたいか決めましょう。

○とにかくかわいいものがほしい!
○恋愛に特化したカードを作りたい!
○前向きになれる内容、名言集っぽいものがいい!

このように自分がどんなカードがいいと考えているのか、できるできないにかかわらずどんどん紙に書いていきます。
その中で「絶対に作るカードに入っていてほしい内容」「入っていたらうれしいけど入ってなくてもいい内容」「優先順位としては高くないけど、あればいいな程度の内容」など順位づけをしていきます。
整理しつづけていくうちに、自分が作りたいコンセプトが明確になっていくことでしょう。

ベースになるカードは

それでは有名書店などでも手に入れることができる「無地のカード」(ヴィジョナリー・カンパニー社)という24枚入り箱つきのカードを例に考えていきましょう。
カードのサイズ感がオラクルカードに近いので、イメージしやすいと思われます。
また薄く線がひいてありますので、文字だけを書くのもOK。

裏側はカードによくあるような模様が入った仕様になっていますから、裏返すと既製のカードにかなり近くなるのもポイントですね。
枚数は24枚ですので、タロットの大アルカナ(22枚)を作ってみたい人や、ブランクなしのルーンカード(24枚)ジオマンシーカード(16枚)を作る方にもちょうどよいでしょう。
それ以上の枚数を作りたい場合、2セット以上ご用意ください。
もう少し小さいサイズがいい、という方は「トランプ 無地」などで検索いただくと、片面が無地で片面に模様が入っているものが出てきますよ。

使う絵柄に要注意

気をつけていただきたいのが、このカードに使うイラスト類。
著作権の関係がありますので、基本的には著作権フリー(パブリックドメインなどとも呼ばれます)のものを使う、もしくはご自身で撮影した写真、ご自身で手がけたイラストなどを使うようにします。
仮にご自分以外が含まれたお写真をお使いになる場合は、写っている方に許可をとっておくことをおすすめ。
判断に迷う場合も、とにかく使用してよいかどうかをきちんと確認することです。

SNSなどで発表する場合も、まずは発表してよいかよく確認する必要があるとされていますが、念には念を入れ作成段階から気を配っておくと安心できます。
メッセージを入れたい場合も、特に名言集のようなものを使用するなら、使用しても問題ないかを確認する必要があります。

レイアウトをどうする?

次にレイアウトを決めます。
一般的に通し番号を上部に、下部にカード名や短いメッセージを入れる形がスタンダードですが、これも既存のものにとらわれる必要はありません。
レイアウトをも自由にできるのがご自身でカードを作られる場合の醍醐味。
レイアウトしながら、このカードはどんな意味合い、ニュアンスのカードなのかな、とイメージしてみましょう。
通常はオラクルカードを引いて、その絵柄から何を感じるか? という話になりますが、作成の段階では逆に「このカードを見た時にどんなイメージを持ってもらいたいか」となるわけですね。

たとえば天使の絵柄のカードを作る、と仮定して、その天使の表情が寂しそうなら「天使が守ってあげたいと思っているけどそうできないと感じる」や、赤子を抱く天使の絵柄を使い「慈しみ」をテーマにするなど、ひとくちに天使の絵柄といっても実に多様な内容で作成ができるのです。

もちろんカードに入るサイズ感に調整することもお忘れなく。
特にご自身で撮影した画像を使われる場合、そのままでは大きすぎて入らない可能性があります。
小さいモチーフを使われる方なら、シールプリントで印刷しておくと便利です。
細かいパーツを使う場合は、ネイルアート用のピンセットなどもおすすめ。

○カードのコンセプトを考える
○問題のない絵柄、メッセージを選ぶ
○何を伝えたいカードかをイメージする

大きな柱としてはこの3つになります。
パブリックドメインのイラストに後から色鉛筆などで色をつけてもいいですし、ラメのマニキュアを使って華やかにしたり、ご自身でいろいろ試してみるといいかもしれません。
心配な方は練習用に厚紙を使って試作してみてください。
世界にひとつの、自分の思いがこもったカードで鑑定してみませんか。