自分がどんな占いをしたらいいのかわからない!
今の占術が合ってないみたいなので違うものに変えたい!
そんな占術に迷うみなさんのためのコラムが「占術迷子さんシリーズ」です。
西洋占星術にしろタロットにしろ、西洋系の匂いのするものが比較的人気になっている昨今。
東洋系の占いもあるのですが、少しマイナーになりつつあるイメージがあります。
大学で東洋系の科目をメインにとっていたなど、そっち方面から占いにフォーカスしたい、とお考えの方もおられるでしょう。
今回は東洋の占術をご紹介してみようと思います。
東洋系占術にもいろいろある!
東洋の占術は主に「木火土金水」でおなじみの陰陽五行の考え方をベースにしたもので、古代中国発祥のものが多いイメージです。
生年月日から命式を作成して占う四柱推命などはメジャーな存在であるといえるでしょう。
また根本には「コヨミ(暦)」があるのが特徴ですね。
占いには命・卜・相の3グループがありますが、生年月日などのデータを使う命術には先の四柱推命の他、九星気学、算命学、宿曜占星術、0学占い、紫微斗数(しびとすう)などがあります。
卜術としては易、六壬神課(りくじんしんか)、奇門遁甲(きもんとんこう)など。
相術としては姓名判断や手相占いなどがあるのですが、やはり西洋系にくらべるとだいぶ選択肢が少ない印象があります。
東洋系の命術
四柱推命
四柱推命は十干十二支のコヨミをもとに命式を出して、年・月・日・時の4つの柱で占うことからその名がつきました。
東洋占術といえば、まずこれを思い浮かべる方が少なくないでしょう。
九星気学
九星気学は陰陽五行の考え方に基づいて、コヨミを9つの星に分類したことからその名がつきました。
それぞれの星には陰陽の他、五行や方位などが割り当てられています。
算命学
算命学は運命を算出する学問とも言われており、生年月日から大きく10種類に分類していきます。
中国では軍略などに用いられていたということですから、かなり実用的なものになります。
宿曜占星術
宿曜占星術は弘法大師空海が紹介した「宿曜経」がもとになっているとされます。
月の運行をベースに割り出しているというユニークな特徴が。
27に分類するものと28に分類するものとがあるようで、27に分類するものがメジャーなようです。
0学占い
0学占いは生年月日から12の支配星に分け、易や四柱推命などのいろいろな占いを元にして生まれたことから運命学の集大成と呼ばれているそうです。
もともとは形而上(かたちのないもの、精神的なもの)学と形而下(かたちがあるもの、物質的なもの)学を統合する学問として研究されていたそうですから、何だか難しそうな雰囲気ですね。
紫微斗数(しびとすう)
紫微斗数は中国や台湾ではなじみ深いもののようですが、日本では最近になって知られるようになってきました。
生年月日の他、出生地や出生時間も必要といいますから、西洋占星術に近い感覚かもしれません。
はじき出される結果もかなり多く、それだけ詳細に鑑定ができるということで、近年人気になってきています。
東洋系の卜術
易
易は昔から日本人にもなじみ深いもので、易といえば筮竹を持つ「易者さん」を思い浮かべる方も多そうです。
儒教の経典である「易経」が元になっていて、森羅万象をとらえているとされます。
日本で「易」といえば周王朝の時代の易「周易」のことを指し、先ほども登場した筮竹で占うのがスタンダードであるとのこと。
筮竹ではなく、サイコロなどでやる方法もありますよ。
六壬神課(りくじんしんか)
六壬神課は陰陽師として著名な安倍晴明が使ったということで知られるものです。
他と同じように十干十二支などを使うにもかかわらず、卜術らしく「今目の前にある問題」に答えてくれるのです。
そして「占う時間」を重視するというユニークな特徴があります。
奇門遁甲(きもんとんこう)
奇門遁甲は方位術のひとつと言われており、遁甲式とも呼ばれています。
誰でも方位を得ることによって開運できる、といわれ、三国志でおなじみの諸葛亮孔明も使っていたのだそう。
大変歴史ある占いですね。
つまり昔は戦に勝つために利用されていたわけなのですが、平和となった今日では個人の開運用として知られるようになりました。
東洋系の相術
姓名判断
姓名判断はお子さんの名づけや、ハンドルネーム、源氏名などでお世話になった方もいるかもしれませんね。
名前の画数を使って占う、日本人にはかなりなじみのあるものではないでしょうか。
運勢がよくなかったとしても、ハンドルネームを変えたりすることで気軽に開運ができ、かなりポピュラーです。
手相占い
手相占いは昔から日本でも人気がありましたが、統計学が元になっているとは驚きです。
よく線が切れていたり短かったりすると、書き足せば手相が変わるなどと言われたりするのですが、このあたりが当てモノではなく開運に導くものである認識となっているようですね。
「新年」の意味合いが違う!?
ところで年があけると初詣に行ったりおみくじを引いたりする方が多いと思いますが、そもそも新年というのはいつのことを指すのでしょう?
東洋系の占いの場合、新年は立春(節分の次の日、2/4頃)としている場合が多いようです。
つまり立春から節分までで1年、という数え方になっているのです。
古代の中国においては、コヨミの上で立春を元旦として祝っていたそうですから、この頃のコヨミがベースになっているのでしょう。
(ちなみに西洋占星術では3/20のホロスコープは「春分図」と呼ばれ、非常に重要な日として扱われることから、3/20を1年のスタートと考える、という説があるとのこと)
西洋系におされ気味だが種類が多い!
さてこのように多種多様な東洋系の占術があるのですが、どうしても西洋系の西洋占星術やタロットなどに押され気味になっているように感じます。
漢字が難しそうでよくわからない、コヨミがぶ厚くて調べるのが大変、といった声もあるので、こういった部分がネックになってしまっているのかもしれませんね。
ただこれだけの長い歴史を持ち、これまで廃(すた)れることなく続いていることを考えれば、大きな魅力があるということ。
ご興味があればぜひチャレンジしてみてください。