カード類の「中古はダメ問題」を考えてみましょう

Q. 占いの講座で「中古のカードは使わないように」と言われてしまいました。
今のカードはフリマアプリで中古で入手したものなのですが、処分しないとダメでしょうか?

中古品を扱う店はいろいろあるのに…

最近の傾向として、長引くコロナ事情で出版そのものができなくなってしまったケース海賊版が増えすぎるあまり、作者が制作に対して嫌気がさしたのか、カード制作から撤退したケース絶版になってしまったケースなど、さまざまな理由からカードが手に入りにくくなってしまった、という背景があります。
中にはお気に入りのカードが傷んできたので、同じものを買おうとしたら手に入らなくなっていた! ということもあるようです。
そのため中古でもいいからほしい、と考える方は少なからずいると思われます。

一方占い業界において、カード類、とりわけオラクルカードは中古は絶対ダメ、とよく言われています。
ニーズはありそうなのにそもそもカード類は中古がダメ、とどうして言われるようになってきたのでしょう。

ちょっと考えてみていただきたいのですが、リサイクルショップや古本屋など、中古品を扱う店はたくさん存在します。
CDやDVDなども中古で売買があります。
パソコン関係も中古の店が存在します。
着物も中古や新品をまとめて扱う店があります。

古着屋ではヴィンテージのものの服を買う。
CDやDVDや本も古いものを買う。

ではカードだけなぜダメなのだ、と考えると不思議な感じがする、という方もいるのです。

中には中古のものは一切合切NGで、新品以外は絶対買わないというポリシーの方もいます。
そういうきちっとした信念のある方は、おそらく今後も使うことはないでしょう。
中古がいただけない、ということになると、最近はやりのフリマアプリやオークションもダメということになりはしないでしょうか。
どうやらカード類に関しては、これらとは違う別のNG理由がありそうです。

なぜカードだけ「中古はダメ」と考えられるのか

業界の方から話をきくと、やはりカード類は紙であり、紙は邪気を吸いやすいと考えられている部分が大きいようです。
布ものも邪気を吸いやすいと言われていますが、布製品は洗濯ができるため、気になるようならクリーニングすればOK。
しかし紙ではそれができないから、クリーンにするのが難しい、と考えられているらしいのです。
人の怨念がある、などとおっしゃる方もいるほど。

しかしながら先ほどあげたような理由により、中古でしか手に入らないこともあり得るのです。
最近では、オラクルカードで人気のドリーン・バーチュー博士がオラクルカードの製作から卒業されたこともあり、順次作品が在庫限りで絶版になってきています。
そのため人気のデッキは万単位の価格になっているという話でした。

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それでもどうしてもほしいものであれぱ高くても買うことでしょう。
そんな条件であっても、中古はダメなのでしょうか。

中古のカードの問題点とは?

中古のカードの取引で大きな問題になるのが、カードの状態に対する評価に個人差があるというところでしょう。
売る側は「未使用に近い」にしているのに、実際届いたらけっこう傷んでいた、とトラブルになるケースがあるそう。
逆のケースならよいのでしょうが、なかなかそううまくはいかないようです。

その傷みの度合いも許容レベルであれば使ってしまう、という方もいらっしゃいますが、端(角)のコーティングが剥げてめくれている、反っている、日焼けがある、ということになると、やはりそのカードが何のカードかわかるようになるために、リーディングに適さないといいます。

お客さまにカードを選んでもらう、という場合でも明らかに傷んだカードがまざっていると、そういうカードは選ばれない傾向があり、その場合正しいリーディングといえるのだろうか、という疑問が残ります。
やはり結果に影響することは避けなければならないでしょう。

中古だけれども使いたいものがある時は

ではどうしても中古だけれども使いたいものがあった時にはどうすればよいのでしょうか。

ご存知のようにカード類に関しては、最初に手に入れた時に持ち主とカードが聖別により「専属契約」をする(カードの使用者は自分である、こういうリーディングをする時にこのカードを使います、といった設定をする)ため、前の持ち主の波動が残りやすいと言われています。
そのためしっかり浄化しないといけないのですね。
聖別については、過去記事で詳しく知ることができます。

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箱を開けたらカードが疲れているように感じたとか、何となくイヤな感じがした、という場合は特に念入りな浄化が必要であるとのことです。

コーティングされているカードであれば、1枚1枚ウエットティッシュなどで丁寧にぬぐったあと、セージの煙にくぐらせるとよいと言われます。
ただしコーティングされていない場合、水分が大敵となりますから十分ご注意ください。

ポピュラーな浄化方法は他にも

水晶のさざれの上に置く、あるいは水晶のクラスターをカードの上にのせる、というやり方もポピュラーです。
オルゴナイトやアンダラクリスタルなど、水晶以外で浄化力の高いものでもかまいません。
中にはイヤなイメージが抜けるまではそのままにしておくという方もいらっしゃいます。

ダウジングやクリスタルロッドで悪いエネルギーが抜けるという方は、抜いてから水晶などを使いエネルギーチャージをするとよいかもしれませんね。
ちなみにカードを数字の順番にそろえていくことも浄化の方法としてよく知られていますが、その際にカード1枚1枚に感謝の気持ちを送るようにすると、高い浄化効果を発揮するとのことです。
太陽光に当てるという方もいらっしゃいましたが、やはり紙製品は色あせの心配があるため避けるほうが賢明です。

その場で中古のカードを浄化することも!

実際カードの交換会「ペイフォワード」の会場では、持ち込まれたカードを確認し、クリスタルチューナーなどで浄化してから、どんどん会場に並べていく光景も見られます。
きちんと浄化がなされてさえいれば問題ないのではないでしょうか?

浄化した上で、このカードを自分が使ってもよいかカードにきいてみてください。
どうもあいまいな答えしか出ない、パシッと読めない、というような場合は再度浄化した方が望ましいといえます。
それでもカードが疲れている感じがする、何度浄化してもシャッキリしない、ということであれば、そのカードは寿命を迎えているかもしれません。
あるいは浄化をしたものの、イヤな感じが残ってしまうカードは飾りとして写真立てに入れて飾ったり、練習用のものにするなどしてリーディングに使うことはさけましょう。