【タロットカードレビュー】チャクラ・ウィズダム・タロット

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はチャクラ・ウィズダム・タロットを取り上げます。

枠の色が7つのチャクラカラーに対応

これまでもCG系のタロットについてはいくつかご紹介してきましたが、その中でも特に人気のカード。
各カードの枠部分がチャクラに対応する7色にわけられていますが、なぜこのカードがこの色? というのがよくわからない、というご意見もあるそう。
順番にあてはめていっているだけのようにも見えますが…。

これまでも枠による色わけというものはあり、たとえば「ルナズベアータロット」のように、大アルカナと各スート(4種)ごとで計5色になっている、というケース。
あるいは以前ご紹介した「タロット・オブ・エンチャンテッド・ドリームズ」のように、全体の配色がスートにより変えられているタイプもありましたね。
こういう形式がスタンダードだったように感じます。

しかし今カードにおいては、大アルカナでも枠の色がバラバラになっているため少し違和感を覚える方もいるようです。
メーカーはWatkins Publishing社
1893年創業のイギリスの老舗です。
最近では先日ご紹介したばかりの「Earth Alchemy Oracle」が大ヒットし、アマゾンの洋書ランキングでも長い間支持されていました。

作者はTori Hartman氏
当該カードをより深く理解するための「自分や他者のためにカードを読む方法」という著作も同じ出版社より出しています。
カード付属の英文ガイドブックでは物足りない方におすすめです。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約8センチ×約12センチと、よくあるスタンダードサイズより横幅が広くなっています。
約7センチ×約12センチというのが標準仕様のため、だいたいこの大きさのタロットが多いようですが、それよりも横幅が出るせいで手の小さい女性の方は少し扱いづらいと感じるようです。
裏面は正逆の区別がつきにくい仕様

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
大アルカナは下部に通し番号とカード名称(英)、小アルカナはカード名称(英)のみ記載されています。
小アルカナのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)はペンタクルがCOINSに変わっている以外は通常通りの名称。
コートカード(宮廷カード)の役職名は、一般的にはペイジ・ナイト・クイーン・キングですが、今カードではペイジがPRINCESSに変更されています。

またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
ウエイト版に寄せたイラストになっているので、比較的読みやすいと肯定的な意見が多いようです。
ただこれから占い師の仕事をするにあたり見栄えのするタロットが欲しい、とお考えの場合には少し難しいと感じるかもしれません。
とりわけこれから占い関連の求人に応募しようと考えているレベルの方が、実技試験でこれを使おうとすると、緊張で頭が真っ白になってしまい、言いたいことも言えなくなってしまう懸念が出てきそうです。
タロットに少し慣れた方の方が使いこなせるのではないでしょうか。
またカラーセラピーを占いにからめて使っている方であれば、色からのアプローチも可能ですが、カードと色の関連性はそれほど深くない気もいたします。

なおカードの人物たちは、そのチャクラの枠の色に合わせたファッションになっているので、統一感・一体感があります。
ちなみに魔術師のカードでは珍しくふたり人物が入っているのが非常にユニークです。
とにかく絵が美しいので、実占用ではなくコレクションアイテムにされる方もいるとか。
引き出すタイプのしっかりしたボックスに入っていて、カードは中の溝におさまっており安心感があります。

海賊版が多いカード!

100ページ超の英文ガイドブックも付属していますが、日本語の解説書はありません。
そのため翻訳がめんどくさい、というお声も。

そしてこちらのカードは海賊版が非常に多いことでも知られています。
正規品とは外箱の形状がまったく違っており、サイズも少し小さくなっているそうです。
ご購入は信頼のおける店で行うようにしてください。

コチラで購入できます。