【タロットカードレビュー】グミ・ベア・タロット

現役占い師が実際に使用しているタロットカードにスポットを当て、どんなカードか紹介していくシリーズです。
今回はグミ・ベア・タロットを取り上げます。

グミ×クマ×タロットがマリアージュ!?

グミ!?
クマ!?
何だその組み合わせ、と思う方もおられるかもしれませんが、こちらはドイツの国民的お菓子でもある、クマの形のグミ菓子「ハリボー」をモチーフにしているそう。
ドイツみやげとしても定番の、このクマの形のグミを平面的にするとこんな感じになるのでしょうか。
とにかくゆるくて脱力感バツグンのカードを見ていると、つまらないことでウジウジしているのがバカらしくなります、というご意見も。
缶に描かれているのは愚者の絵柄のようですが、明るい色彩でタロットの怖い部分をカバーするようなデザインのカードになっています。

メーカーはアメリカのUS GAMES SYSTEMS
老舗メーカーの商品で安心感があります。
一時絶版になるらしい、ということで買い占め騒動などが起きたようですが、一部ではまだ入手可能なようです。
女性を中心に人気があるようですので、なぜ絶版になってしまうのかよくわからないのですが、見つけたらぜひチェックしてほしいカードです。

気になるサイズ感は?

カードの大きさは約6センチ×約10センチとやや小ぶりになっています。
手の小さい女性の方でも扱いやすいサイズ感がうれしいですね。
カフェなど限られたスペースで鑑定する方は、このぐらいのものがあるとよいのではないでしょうか。
カード裏面は正逆の区別がつく仕様
逆位置を採用されている方はご注意ください。

どんなカード?

カードは大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の計78枚フルデッキ。
大アルカナには通し番号・カード名称(英)も記載されています。
小アルカナはカード名称(英)のみとなっています。
またマルセイユ版と違い、大アルカナ8番が「Strength (力)」、11番が「Justice (正義)」という並びになっています。
全体を通してウエイト版をベースにしたイラストになっていますので、なかなか使いやすい仕様です。
60ページ弱の英文解説書も付属しています。
ただ日本語の解説書が付属しないために、翻訳が大変、面倒、というお声もあります。

先ほどグミ菓子をモチーフにしていると申し上げましたが、ベアの色はかなりカラフルになっており、実際のグミ菓子の色よりも多いようです。
しかしクマの表情は口もとが似たような雰囲気になってしまっているせいなのか、どこか機嫌がよくなさそう、つまらなそうにも見えるカードが多い、というご意見もありました。
それでもウエイト版にかなり寄せているイラストにしてあるところから、既存のウエイト版の解説本をお持ちの方も抵抗なく使えるようです。
翻訳が苦手な方はこういったものを別に使われてもよいでしょう。
初めてタロットをお使いになる方でも使いやすいのでは。

とりわけ「グミ」というところにフォーカスすると、剣がささっていても何かプニッとうまく受け止めてくれそう、そのままはね返してくれそう、といったイメージがつくために、怖そうなカードのニュアンスがやわらぐ感じがあります。
怖いタロットはイヤだけど、ネコとかはあまり…という方にもおすすめできるカードです。
実際お使いになっている方からは「吊られた男のカードのグミベアは真っ赤なんですけど、怒って真っ赤になっているような感じなんですね。『何でこんな目にあうんだよー、オレが何したって言うんだよー』と訴えているみたいに見えます。忍耐している感じではないですよね」というご意見をいただきました。

缶入り仕様で便利!

紙質はやや薄手のようで、比較的シャッフルがしやすい仕様ではあるものの、何だか安っぽいというご意見が多いようです。
価格的に仕方がないのか、とも考えられますが、気になる方は避けた方がよいかもしれません。

ただ缶に入っているので、持ち運びが便利、カードが傷つきにくい、と肯定的なご意見は多く見られます。
ご興味のある方はコチラをチェックしてみてはいかがでしょうか。