【占い1年生】タロットカード VS オラクルカード 使いやすいのは

写真左: アセンションカード / 右: 風の時代のアリスタロット

多くの”占いを仕事にしたい”人からのリクエストにお応えしてスタートした「占い1年生」シリーズ。
今回はその中より、タロットとオラクルカードのどちらが使いやすいのかについてご紹介してまいります。

占いといえばタロット!?

占いを始めようと決めた時、たいていの人の頭の中にはタロットが思い浮かぶものだとききます。
占いをやっている、と言うと「タロット? 」ときいてくる人が多いことからも、占いの代名詞がわりになっている占術であることがうかがえますね。
ただだからといって必ずタロットを習得しなければならない、ということではありません。

もちろんタロットは先ほどのように、占い師でもない一般の方ですら知っているものなので、当然占い業界では人気の高いものです。
ですが中には星占いと手相だけで鑑定する方もいますし、タロットではない他のカード類を使うという方もいるので、絶対ではないのです。
タロットができないと占い師になれない、と考えている方もいるようですが、決してそんなことはありません。
これから占いの求人に応募しよう、と思ってはいるけれど、タロットが勉強しきれていないから応募できないと考えている方も同様。
使えた方がいいにこしたことはありませんが、今できていなくても大丈夫。

残念ながらオラクルカードの方は、タロットとくらべると知名度は少し落ちると言わざるを得ないでしょう。
絵柄を見てこういうものがある、ということは認識されていても、それがオラクルカードという名前のものだ、というところまでわかっている人は案外少ないかもしれません。

そして実際占い師一覧などを見ると、占術のところにオラクルカードと書いている人は、タロットにくらべるとだいぶ少ない印象があります。
だからといってメジャーではない、とは考えないでください。
タロットもオラクルもそれぞれよさがあるのですから。

タロットとオラクルカードの違い

このふたつの大きな違いはまず「枚数」にあります。
タロットは大アルカナのみ22枚、もしくは小アルカナも含めた78枚(フルデッキと呼ぶ)の2パターンであるのがスタンダードです。
時々作家さんによっては、エクストラカードが含まれ、79枚以上になっていることもありますが、おおむねこの2パターン。

しかしオラクルカードにはこの枚数に決まりがありません
40枚台や50枚台のカードが多いようなのですが、中には30枚台のものもありますし、60枚以上あることも。
ドリーン・バーチュー博士のオラクルカードが44枚だったこともあり、44枚1デッキにするのが一時スタンダードだった時もありましたが、今は実に多様化しています。

「中身の構成」についても明確な違いがあります。
タロットの場合0番の愚者のカードからスタートする一連の物語(フールズ・ジャーニーとも呼ばれる)があり、魂の成長のプロセスを示しているとされています。
つまり構成上カードの順番が変わることはほぼありません。
例外的に力のカードと正義のカードが、マルセイユ版タロットとウエイト版タロットで違ってはいますが、まったく異なものが入る余地はないのです。
カード名称が違うものになるケース(エンジェルタロットなどに見られる)は存在しますが、カードそのものが変わるわけではありません。

一方オラクルカードでは構成も自由ですし、何をテーマにするか、カードにどんな意味を持たせるかなどは作者により好き好きです。
天使をテーマにしたり、植物をテーマにしたり、実にバラエティ豊か。
自由度の高さがオラクルカードの魅力ともいっていいでしょう。
しかしながらこの自由度の高さが仇になってしまい、読みづらい、どう解釈していいか迷う、という方がいるのも事実です。

なおタロットはいろいろな決まりごとがあるゆえに、基本的なものを覚えてしまえばデッキが変わったとしても使っていけるというメリットがあります。

マルセイユ版とウエイト版で若干ニュアンスの違うカードもありますが、今はウエイト版を使う方が増えてきたので、両方使いたいという方以外は、既存のウエイト版の解説本がひとつあればそれほど困らないでしょう。
難点と思われているのが、タロットのキーワードを覚えていくことですが、これも使っていくうちに慣れてくるので、丸暗記に躍起にならなくても問題なし。

ただどうしても78枚という枚数の多さにおののいてしまうことがあるそう。
正逆とるとなると78×2=156通りの解釈となるため、そんなに覚えられないと投げ出してしまう方もいらっしゃいます。
海外では裏側から正逆がわかるデザインのカードもあるので、正位置のみでやる方も少なくありません。
逆位置をとらなくても楽しめるので堅苦しく考えないことです。

どちらも占いのツールであることに変わりない

しかしタロットもオラクルカードも、どちらもひとつのツールなのだと考えることができます。

ある時は自分の隠された一面を知る手かがりに。
またある時はお客さまの悩みのおおもとを浮かび上がらせるカギに。

どちらもそのために必要なツールであると考えることで、少し感じ方が変わるかもしれませんね。

どうしてもタロットは難しいと考えてしまいがちですが、今はゆるやかな絵柄のものがあり、難しいという固定観念をはずしてくれるでしょう。
そしてどちらも自分の感覚・直感を大切にして読み解く、という点では一緒です。

どちらのメリット・デメリットも視野にいれた上で、自分の相棒を選んでいきましょう。