【実録】カードと対話する1枚引き! グループレッスンの醍醐味

勉強会などでよくきく話ですが、誰かのトピックにのっかってみんなでカードを引いてみよう! という流れになることがあります。
見知った仲間たちが集まった場では、みなさんリラックスされているせいか、たいてい似たような結果が出たりするようですね。

今回のテーマは「なくなったアクセサリー」!

先日大切なアクセサリーが見当たらなくなった、とお困りの受講者さんがいたそうです。
通常占い業界では、失せ物の鑑定はしない方向になっているのですが、勉強会の現場ではあくまで「解決へのヒント」という名目で、こういう内容もネタとして使うとのこと。

集まったメンバーが、1枚ないし3枚引きで見当たらないアクセサリー発見のヒントをルノルマンカードに求めます。
しかしながらどれもイマイチな内容ばかり。

そのイマイチなカードから、さらに考えられることをインスピレーションを働かせてさぐっていきます。
そして誰かが何かコメントするたびに1枚ずつ、対話するようにカードを引いていくのです。
そこからさらにイメージを膨らませていきます。

こんなふうにカードをとらえてみよう!

「子供のカードが出ているから、童心に帰った気持ちで探してみたら?」
「雲、ムチ、棺…にっちもさっちもいかない状態が出ていますなあ」
「何か全体的に暗いイメージのカードばっかり。お先真っ暗って感じ?」

などさまざまな意見が出てきます。

中には共通して出てくるカードもあり。
同じテーマで占っていて、複数の人が同じカードを引いている場合、意味が強いととります。
子供のカードを引いた人がふたり。
どうやら子供というのがひとつのカギになりそうです。

他にはどんなものがカギに?

「本が積み上がっているカードが出ているので、本と本の間に入り込んでいる可能性は?」

さらに深くカードを読み解いていきます。

「もしかしてお気に入りの○○のコーナーにあったりするのかなァ」

受講者さんがそう漏らした瞬間、何とハートのカードが!

「あら、ハートのカードが出ました。どうもそのコーナーにいそうな気配ですね」
「これは間違いないね」
「そこ、あまり探してナイ…」
「子供とハート? あと本だっけ? これで何を連想すればいいんだろう?」
「子供の目線に立って、低い場所を探すといいんじゃない?」
「匍匐前進して手が届く範囲とか」
「本を棚に入れないで床に平置きしてたり!?」
「閉じた本ていうのが閉鎖的な空間ぽいよね。本を箱に入れて床の上に置いてあるところかもよ」
「その間にまぎれこんでいたりして」

「ねえねえ、今太陽のカード出てきたからこれ出てきそうじゃない?」
「お気に入りの○○コーナーを探したらどうなりますか…あ、こっちも太陽出ました! どうもそのあたりがビンゴゾーンぽいです!」

問題提起をした受講者さんは、ほっとした様子で勉強会を後にしたようですよ。

バラバラに解釈したカードも、参加者の力でひとつの結果に!

このようにグループレッスンの醍醐味は、1枚のカードに対してひとりひとり違う目線で見ているのを、同時に結果として受け取ることができるところです。
先の例では子供のカードから「童心に帰る」「子供の目線に立つ(低いところを見る)」というような内容が出てきましたね。
同じカードでもこういう見方ができるのか、とインプットできるのが最大の利点です。
人前で発表するのが苦手な占い師の卵さんは、少人数で開催されるお茶会、読み会というようなライトな雰囲気から始めてみるとよいかもしれません。
独学でうまく行かず疲れてしまった方こそ参加していただきたいものです。